まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2012-01-01から1年間の記事一覧

Mark Twain(4)

当時オマハまで建設が進んでいた大陸横断鉄道が完成するのは、8年後の1869年。西部開拓が始まったばかりの時期故、駅馬車を乗り継いでの長旅である。1861年当時は、セントルイスからサンフランシスコまでの約3200キロを走破するのに最短でも3…

Mark Twain(3)

故郷ハンニバルを離れるのは、18歳。印刷工や植字工として働き、ニューヨーク、フィラデルフィア、シンシナティなどを転々。セントルイスに舞い戻った際、“pilot”(水先案内人)Horace E. Bixbyと出会う。ニューオリンズまでを往復する蒸気船の船長よりも…

「邪魔くさい」

「面倒だ」という意味の関西弁。全国どこでも通じると思っていると危険。明石出身のTOがW大に合格し、下宿生活を始めた時の体験談。同級生に生協までの使いを頼まれ、「邪魔くさっ」と返答。やんわり断ったつもりだったが、「邪魔とは何だ!」と相手にけんか…

言語不明瞭

関西では「アイスコーヒー」より「冷コー」の方が通りが良かった、70年代の終わり頃。開通して間もない九州自動車道北熊本SAに入った。レティもミティも注文通りに出てきたのに、まちゃつの「冷コー」だけが来ない。さんざん待った挙げ句、ウェイトレスが…

Mark Twain(2)

体が弱かったトウェインは、ほとんどの時間を屋内で過ごす。屋外に出て他の子どもと遊べるようになったのは、9歳になってから。遊びたい盛りに屋内で過ごさねばならない。戸外での遊びについて「想像」をたくましくした可能性はある。『トム・ソーヤーの冒…

Mark Twain

米国には同じ名の町がごまんとあるから、ちょっと詳しい地図があれば2人用ゲームとして遊べる。最初に一方が、地図にある町をどこでもいいから1つ指し示す。相手は、同じ名の別の町を見つけねばならない。一定時間内に見つけられないと負けとなる。これを…

恩師、Pehda先生(299)

「今から20年後、やったことよりもやらなかったことに失望するだろう。だから、もやい綱を解き、安全な港から船を出し、帆に貿易風を受けよ。探検し、夢を見、発見せよ」 “Twenty years from now you will be more disappointed by the things you didn't …

State of Missouri(11)

作家の名前など小学生は気にも留めない。読書は、学校の図書館で面白そうなタイトルを探すことから始まる。『王子と乞食』を読んだのは、そんな3年生の春。マーク・トウェインの作品だと知るのは後のこと。舞台は、16世紀のイングランド。日本では、信長…

State of Missouri(10)

ミズーリ州出身の著名人で、マーク・トウェインほど州の存在感を高めた人物はいまい。新聞に寄稿していた影響か、文章に飾り気がなく表現が直接的だと言われる。一方、方言、俗語、新語を駆使。「生き生き」としゃべる登場人物がリアリティを高め、読者の感…

やとな

二十代半ばの冬、職場の同僚7人で丹後半島巡りに出かけた。鳴き砂で知られる琴引浜、経ヶ岬、天橋立などの見物はそこそこに済ませる。男性ばかりの飲み助揃い故、専らの関心は夕食にある。だが、予約をしない「ぶらり旅」。網野駅前の公衆電話で旅館を探す…

State of Missouri(9)

前回は、ミズーリと縁のあるジャーナリスト、ウォルター・クロンカイトを紹介した。今日は、政治家に話題を転じてみよう。広島、長崎への原爆投下を決断し、マーシャル・プラン(大戦後の西ヨーロッパの復興計画)を実施した人物といえば、ハリー・S・トルー…

替え歌(6)

総選挙が終了。本日も金子みすゞの作品から「大漁」の紹介。「大量得票」というパロディにしてみた。因みにまちゃつはある地方議会議員を応援しているが、支持政党はない。朝焼け小焼けだ大漁だ オオバイワシの大漁だ 浜は祭りのようだけど 海のなかでは何万…

替え歌(5)

童謡詩人といえば、長門市出身の金子みすゞが思い起こされる。1903(明治36)年4/11〜1930(昭和5)年3/10。26歳の短い生涯を閉じるまでに、薄幸の巨星は五百余編の作品を残した。「お魚」や「大漁」が記憶に残る。ところで、総選挙が…

替え歌(4)

歌う大関といえば、増井山太志郎(現三保ヶ関親方)だろう。実際に演歌歌手としてデビュー。ヒット曲に「そんな夕子にほれました」「そんな女のひとりごと」などがある。才能は偏在するものか、絵の方も玄人はだしらしい。ところで、総選挙が終了。「そんな…

Glenfiddich 15Years Old(4)

依存症の上、ケチな性分。歳を重ねる内に、ちびちび飲むようになっている。が、高級品を目の前にすれば別。ぐいぐいやる「浅ましさ」が頭をもたげてくる。“Can I have seconds?”“Oh,it's yours. Help yourself.”我ながら始末に負えない。あまりの旨さに「仕…

Glenfiddich 15Years Old(3)

誕生日が近づいた花金にGTAが購入してくれたシングルモルト。瓶の形状が独特。三角柱に近い。ご本人は12年物しか買わないのに、15年物とは大盤振る舞い。親孝行なことである。涙ちょちょぎれるアルヨ。大麦をビールとほぼ同じ手順で発酵。ポットスチルと…

『梁塵秘抄』(2)

平安末期に成立。後白河法皇編による今様歌謡集を紹介する2回目。書名は「梁塵を動かす」(歌う声の優れていること)に由来。「♪遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけむ、遊ぶ子どもの声きけば、我が身さへこそ動がるれ」は、巻第二雑八十六首に…

State of Missouri(8)

国土のほぼ中央に位置しているから、自然と隣接する州の数は多い。が、接する州が8つ(北から反時計回りにアイオワ、ネブラスカ、カンザス、オクラホマ、アーカンソー、テネシー、ケンタッキー、イリノイ)ともなると、全米広しといえども少ない。他にテネ…

『梁塵秘抄』

後白河法皇の編により、平安末期に成立した今様歌謡集。ネーミングは「梁塵を動かす」(歌う声の優れていること)に由来。大河ドラマに「♪遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけむ…」が登場。NHKもやるじゃないかと思っていたら、視聴率でずっこけ…

アーマンド・ガララーガ

オクラホマシティに本拠地を持つトリプルAの球団、レッドホークス(ヒューストンアストロズ傘下)のHP(7/14付)から。「幻の完全試合で知られるアーマンド・ガララーガ、新加入」の見出しで以下のように伝えている。 「明らかな誤審のせいで、9回2ア…

State of Missouri(7)

オリックス・バファローズOBに田口壮という外野手がいる。ミズーリ州とも縁があり、プロ野球選手の中では数少ないK西学院出身の1人である。43歳だから、野球選手としては高齢。引退もやむなしである。ミズーリ州にフランチャイズを置く大リーグチームは2…

State of Missouri(6)

コーン(円錐形)カップにアイスクリームを載せて、歩きながら食べるという風俗を生んだセントルイス万博(4/30〜12/1/1904)。収支はとんとんどころか大赤字。収入が約1000万ドルに対して、支出は2400万ドル。イベントとしては失敗だ…

ふられる

ロングマン英英辞典で“jilt”に当たる。“to suddenly end a relationship with someone”「誰かさんとの関係を突然終わらせること」とあるから、「振る」にぴったり。「僕はアリスに振られた」なら、受動態でも能動態でも表現が可。“I was jilted by Alice.”“A…

riddle(3)

真珠湾攻撃から71年。大統領の広島訪問をうんぬんする前に、首相の方がさっさとアリゾナ記念館を訪れるべきだろう。過去の日記に登場しているので、ここらで脇に置く。 「ねえ、パン作ったことある?」と小学生に尋ねられても、“No,I never have.”「一度も…

State of Missouri(5)

セントルイスオリンピックの汚点といえば、マラソン。1位でゴールした米国人選手が金メダルを剥奪されたのである。夏の暑さが半端ではないセントルイス。摂氏32度の中でのレース。トップで飛び出したものの途中で倒れてしまう。通りかかった車に乗ったに…

State of Missouri(4)

ミズーリ州を代表する大都市、セントルイス。市北部と東部ではスラム化が進み、殺人や強盗などの凶悪犯罪が多発。全米ワースト記録をデトロイトと争うほど治安が悪化している暗い面を持つ。怖いでぇ。話題を明るい面に転じる。セントルイスは、万博と第3回…

「つけあがる」

“Give an inch,take a mile.”“Give them an inch,they'll take a mile.”「約2.5センチ譲歩すると、1.6キロ取られる」ちょっと譲歩すれば6万4千倍を要求されるというのだから、表現にパンチがある。「インチ」と「マイル」の対比が見事だなぁ、と感じ…

「調子に乗るな」(2)

はしゃぎまわる子どもに向かって注意する場合は、文言を変える必要がある。“Calm down!”「静まりなさい!」が相当。事件や事故に遭遇し気が動転している相手には、たとえ大人であっても真っ先にかけることばでもある。「落ち着いて!」という感じか。子ども…

「調子に乗るな」

今時なら「調子こくなよ」か。賭け事などで幸運が続き、我を忘れている状態の相手に向かって言う科白。“Don't push your luck.”“push”の代わりに“press”も使う。期待する目が出続けるとは限らない旨諭すことばだが、喧嘩などもっと緊張した場面でも使われる…

『徒然草』第百五十一段

「五十歳になるまでやっても上達しないような芸は思い切るべきだ、とある人がおっしゃっている。精出して習える将来もない。たとえ芸が下手であっても、年長者のすることを誰も笑ったりはしない。周りで笑いをこらえていることも知らないで、大勢の人の中に…