まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

白川郷(4)

2014年春から荻町地区へのマイカー乗り入れ規制が始まっている。時間帯は、9時〜16時。村役場のHPに書かれているのだが、気付いたのは後刻。旅程通りなら、到着は15時台。気づかぬうちに掟破りになるところだったが、ハプニングで偶然回避。ナビ任…

白川郷(3)

白川郷観光で絶対に外せないのは、天守閣展望台からの眺め。旅は、出かける前が一番楽しい。あれもこれもとプランはどんどん膨らんでしまいがち。時間に余裕があれば、続いて五箇山民俗館へ北上。更に高山に移動し、陣屋と吉島家住宅くらいは見たい気分にな…

Zhuangzi(22)

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。去人滋久、思人滋深。 人を去ること滋々(ますます)久しければ、人を思うこと滋々深し。 独り離れて暮らす月日が長くなればなるほど、人恋しい気持ちはますます深く募るものだ。昔、越の国に島流しにさ…

大丈夫?

クリークに潜ってのレンコン掘り。収穫直後に薄切りし、生食するシーンに出くわした。本年10/15放送のNHK『ひるブラ』(午後0:20〜0:45)でのこと。賞味役は、俳優のユージ。旨そうに食べたが、「生」だけにドキリとさせられた。土中には様々な…

余市12年

利き酒シリーズの6回目。封を切ると同時に、カシューナッツやカラメルを思わせる香りが立ち上る。グラスに注げば、琥珀色の油質感が素晴らしい。静かに回転させると、かすかにフルーツの香りもする。マンゴーか。明らかに竹鶴12年を上回る仕上がり。燻煙…

inferior

「下級の、下位の」を表す形容詞。「後輩」を表す名詞のこともある。ペーダ語録には、雨上がりの水溜まりを指して“Inferior Lake!”と叫ぶシーンがある。もちろん、五大湖最大の“Lake Superior”「スペリオル湖」をもじった表現。“inferior”“superior”などのラ…

白川郷(2)

宿の予約が完了すると、NEXCOのHPに移動。白川郷ICまでの料金・経路をシミュレーション。週末ということもあり、順調なのは近畿道と第二京阪まで。京滋バイパスで最初の渋滞に捕まり、通常なら16分なのに倍以上を要する予想が示される。更に名神でも東海北…

白川郷

今回のドライブでは、白川郷からスーパー林道を経由、石川・福井両県を回る。3ヵ月も前に2泊3日の旅程を決めたのは、早割の特典を期待してのこと。昨年、鳥羽国で味を占めたことが影響。夢よもう一度、といったところである。1日目の白川郷では、フルフ…

初瀬に詣でて

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』三百八段。 想像される澄まし屋ではなく、怒り狂う寸前の少納言が描かれる。教科書にはこういった段も掲載すべきだろう。居合わせた庶民に対する感情もストレートに表現されている。罵倒しても、文盲の庶民に知ら…

『殺しの序曲』(2)

殺害現場は、クラブの二階。階下には会員が集まっている。気付かれないように実行するには、発射音を軽減する必要がある。犯人のオリバー・ブラントは、I.Q.が高いという設定。抜かりなくサプレッサーを準備している。サプレッサーというのは、発射音や発射…

Zhuangzi(21)

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。 「蟷螂」はカマキリ。「車車失」は車輪。猶蟷螂之怒臂以當車車失。 蟷螂(とうろう)の臂(ひじ)を怒らして以て車車失(しゃてつ)に当たるがごとし。 カマキリがその鎌を振り上げ、大八車に立ち向かう…

『殺しの序曲』

“In school,there were lots of smarter kids,and when I first joined the force,sir,they had some very clever people there and I could tell right away that it wasn't going to be easy making detective as long as they were around. But I figured…

原は

「原は竹原。瓶の原。朝の原。その原。萩原。粟津原。奈志原。うなゐごが原。安倍の原。篠原」 杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』十三段。 「原では大和のたか原、山城の瓶原(みかのはら)、それに大和のあしたの原、信濃のその原、紀伊の萩原、…

飛脚

元禄年間、大坂・江戸間の書類運搬には最速でも4日を要したという。幕府による継飛脚や大名飛脚でもこの体たらく。一般人が利用可能な町飛脚なら、「早便り」でも更に時間がかかって6日〜10日。4両だったというから、庶民には手が出ない。必要に迫られ…

plod

動詞で「とぼとぼ歩く」「苦労して取り組む」。名詞なら「こつこつ働くこと」。英国で“Mr. Plod”と言えば「警官」。行為者を表す接尾語を加えた“plodder”は、「真面目が取り柄の努力家」の意で用いられる。長めに“type to do anything little by little”「何…

ロードキル(3)

道路の異状を通報する「#9910」をご存じだろうか。通話料は無料。高速道路に限らず、阪高や一般国道でも利用可。「ロードキルはもちろん、道路の穴ぼこ、落下物、路面の汚れ、事故や故障などを見かけたら、是非一報してほしい」と呼び掛けているのは国…

短くてありぬべきもの

「とみの物ぬふ糸。燈臺。下種女の髪、うるはしく短くてありぬべし。人の女の聲」 杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百十段。 「短くあってほしいもの。急ぎの仕立て物に用いる糸。長くてはこんがらかる。下使いの女の髪。未婚の娘の会話。それ…

「意欲に燃えるコロンブス」

「いよくに」が、1492年を連想させる絶妙の語呂合わせ。コロンブスが西インド諸島に達した年号を覚えるのに、中学生には重宝がられている。同じ事柄を学習する際に、米国では“IN 1492”というタイトルの詩が用いられる。長くなるので冒頭だけを紹介。 In …

Zhuangzi(20)

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。 原典では、「賓」に目偏が付く。西施、病心而賓其里。 西施、心(むね)を病んで其の里(り)に賓(ひん)す。 美人で知られる西施が心臓を病み、痛みのために顔をしかめていた。西施のすることなら何で…

ロードキル(2)

本年8月上旬、名阪国道の関トンネル上り線を通り抜けた直後のこと。タヌキらしき死骸を路肩に見かけたと思ったら、すぐにニホンジカが続いた。60キロ制限だが、車はプラスアルファで順調に流れている。停車して通行の妨げになる訳にもいかず、そのまま通…

ロードキル

新たな道路建設により野生生物の生息域が分断されてしまう場合がある。従来通りに餌場や水場へ移動しようとする動物は、道路を横断する必要に迫られる。自動車との衝突が発生する所以だが、NEXCOではこうした轢死をロードキルと呼ぶらしい。素直に“runover d…

白山林道(7)

岐阜県側料金所があるのは、標高770メートルの馬狩(まがり)地区。南北に細長い盆地のほぼ中央、白谷川が形成する小規模な扇状地の扇頂に位置。名だたる豪雪地でもある。合掌造りで知られる荻町からは西に3キロほど離れており、標高850メートルの山…

bite

錦織圭選手が準決勝で勝利。New Yorkの各紙が、全米オープン決勝進出を決めた際のポーズを掲載。特に大きな写真を掲載したのは、スポーツ紙のニューヨーク・ポスト。“ROGER & NOVAK BITE THE DUST”という大きな見出しも躍った。“ROGER”とは、ロジャー・フェ…

時奏するいみじうをかし

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百六十九段。 「宮中で夜警の武士が時刻を奏上するのを聞くのは、趣ふかくおもしろい。寒さきびしい冬の夜など、ごろごろと沓を鳴らしながら摺り足で近づき、悪魔払いの弓弦を音高く鳴らして、「何のなにがし、…

『攻撃命令』(3)

愛犬のドーベルマン2頭(ローレル、ハーディ)を連れた犯人が週末毎に出かける先は、キャラハン酒場。今は廃棄された西部劇制作用の巨大な屋外セットの中にあり、人っ子一人見かけない。妻の不倫相手、部下のチャーリーを殺害する目的のためには、人目につ…

Zhuangzi(19)

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。未得國能、又失其故行矣。 未だ国能(こくのう)を得ず、又其の故行(ここう)を失う。 他国の立派な歩きぶりを真似ようとして失敗。自分が本来持っていた歩き方も忘れてしまう。外の長所にかぶれ、自己…

R156

13年ぶりに再訪したのは、平成4年のこと。「酷」道の代表だったR156だが、片側1車線化がほぼ完成。直線部が増え、ずいぶんと走行しやすくなっていた。更に時間を戻して昭和54年。R156は、改良工事の最終盤を迎えている。架橋、拡幅、トンネル新…

『攻撃命令』(2)

ペットとして飼われているドーベルマン2頭(ローレル、ハーディ)と犯人のエリック・メイスンとが庭の通路ですれ違うシーンもかなり不自然だ。犬好きには分かると思うが、帰宅した飼い主に親愛の情を示さない犬はいない。前脚で足踏みをしたり、飼い主の近…

『攻撃命令』

「刑事コロンボ」の第44作。犯人は、人生支配研究所を主宰するエリック・メイスン。妻の不倫相手である所員チャーリーの殺害を計画・実行。凶器は、何と動物。自身が飼っているドーベルマン2頭と電話を組み合わせての犯行。「常に自分自身の空間を支配し…

白山林道(6)

林道の開通を知るのは、昭和52(1977)年頃のこと。開業を祝う報道に多く接したからだろう。実際、同年8/27付の「ゴミ売り」朝刊には「白山林道スイスイ」「初日は九百台が走る」の見出し。当時、鉄道に興味はあっても有料道路への関心は今ひとつ…