まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

“cherry-picking”

最も望ましいものだけを選び取り、利用可能な外の物を無視すること。完熟したサクランボだけを選り好みする行為から生まれた慣用句だとか。日本語で言う「いいとこ取り」。「いいとこ取りをする人」なら、“cherry-picker”。6/28付ロイターの見出しにも登…

鳥は

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』四十一段。 「鳥で魅力的なのは、まずなんといっても鸚鵡だろう。異国の産だけれども、人語をまねするところがいじらしい。ほととぎす、水鶏(くいな)、鴫、都鳥、ひわ、鶲(ひたき)などもそれぞれ美点を持って…

impossible

“Nothing is impossible to a willing heart.” 「意欲的な心に不可能はない」 イギリスの劇作家、John Heywood(1497年〜1580年)のことば。 Someone who is eager,keen and determined can achieve anything. 「熱意と断固たる意志を持つ者は、どん…

どうしようもない人

通常は、人を主語にしては使えない形容詞“impossible”が登場。 “You're impossible for me to get long with.” 「あなたは私にとって上手くやっていくのが不可能な人物である」 が直訳。主語が不定詞の目的語と一致しているため、例外的に正しい文となってい…

Xun Zi(49)

性善説を唱えた孟子に対して、性悪説を唱えた荀子のことばから。造父不窮其馬。 造父(ぞうほ)は其の馬を窮(きわ)めず。 著名な御者である造父は、馬を使う場合、決して馬の力全体を働かせるようなことはしない。必ず馬の力に余裕のあるような使い方をし…

歯石除去(2)

安くて済むはずの保険診療を選択。早速歯石除去に移るかと思いきや、ことはそうとんとん拍子には運ばない。待っていたのは、歯磨き指導。歯の模型を持ち出した院長が、磨き方の説明を始める。目の前でやられるから、辛くてしようがない。遠中近眼鏡を常用し…

食の家計簿(2)

青木直己著『下級武士の食日記』NHK出版から。 故郷和歌山を離れて江戸勤番長屋で暮らす侍が、年間に消費した野菜を多い順にリストアップ。もちろん倹約に励んでの結果である。 種類 回数 年計 1回当たりの費用 なす 22(311文) 14文 大根 9(12…

歯石除去

「歯石除去に保険は効きません」 (えッ! ガキの頃から通っていた馴染みの医院は、ずっと保険でやってくれたでェ)と思うものの口には出さない。 「病気ではないからです。私の主義・主張ではなく、御上が決めたことです。守らないと、私が処罰を受けます。…

wear

“put on”が「着る」という1回の動作を示すのに対し、“wear”は「身に着けている」状態を指す。中学時代に何度も聞かされ、「耳にたこ」状態の向きも多かろう。そこで、本日の話題にするのは、「すり減らす」「使い古す」の意で用いられる“wear”。『ジーニア…

小舎人は

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』三十七段。 「走り使いなどする小舎人童(こどねりわらわ)は、小柄で髪が美しく、切りそろえた裾のほうがさわやかに見えるのが好ましい。少年特有の澄み透った声で、行儀よくかしこまって物を言うのが、いかにも…

ダイヤモンドかまど釜

内釜の傷みが進み、買い替えを検討。某電器店を訪れた時のこと。同じ機能を持つPソニック最新型を見ると、何と10万超! 現役を退いた身には、欲しくても手が出ない。「発売から少し時間が経過した商品もございます」に誘われ、3番手の商品に移動。財布に…

食の家計簿

青木直己著『下級武士の食日記』NHK出版から。 故郷和歌山を離れて江戸勤番長屋で暮らす侍が、年間に食した魚種を多い順にリストアップ。もちろん倹約に励んでの結果である。 魚種 回数 年計 1回当たりの費用 いわし 42(718文) 17文 さけ 18(4…

Xun Zi(48)

性善説を唱えた孟子に対して、性悪説を唱えた荀子のことばから。從道不從君、 從義不從父、 人之大行也。 道に従って君に従わず、 義に従って父に従わざるは、 人の大行なり。 主君に過ちがあれば、その意に背いても道に従って忠言すべきだ。 父子の間におい…

機転

1979年、子ども将棋大会が日本橋の東急デパートで開催された。「よい子日本一決定戦」というタイトルの「低学年の部」で優勝したのは、青森県出身の小学3年生。介添えが必要なため、将棋雑誌の編集長が手弁当で務めている。当時53歳。都内の移動に使…

サッカー日本代表(5)

攻撃手順の次は、シュート練習。舞台を北側ゴールに移す。ゴールに向かって立つ選手の背後から、ハリルホジッチ監督自らボールを投げ入れる。監督の立つ位置は、ペナルティー・アークのすぐ外側。投げ入れるタイミング、コース、角度、速度が次々に変わる練…

デジタル一眼(13)

発光禁止に設定。最初に狙うのはハリルホジッチ監督。が、ついオートフォーカスのまま撮影してしまう。一見、きれいな仕上がりなのだが、拡大すると細部でピントが甘い。ライブビューを使用し、最大限(19倍)にまで拡大。マニュアル・フォーカスでピント…

サッカー日本代表(4)

北側ゴールを含むピッチの1/3ほどがキーパーの守備練習エリア。故障気味の本田と香川を除くほとんどの選手が、残り2/3のエリアに集結。紺のユニフォーム組と白のビブス組とに分かれ、攻撃手順の確認を繰り返す。左サイドから攻め上がるパターンが一番…

雑色随身は

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』三十六段。 「車副(くるまぞ)いの雑色や警固の随身などは、痩せ形のほっそりしたタイプが似つかわしい。上流の若殿ばらも、細身のほうがよいようだ。肥満体の男は眠そうでいけない」 車副い:牛車の左右につい…

サッカー日本代表(3)

日本代表のお目付役だろう。KINCHOスタジアムにはそぐわぬスーツ姿の男性が、だだっ広いメインスタンドに2人っきり。南側に腰掛けた年配の方が、時折メモ帳にペンを走らせる。双眼鏡を覗くと、見覚えのある顔にピントが合う。NHKで解説を務めていたY氏だが…

Xun Zi(47)

性善説を唱えた孟子に対して、性悪説を唱えた荀子のことばから。欲富乎、忍恥矣。 富を欲するか、恥を忍べ。 金だけが目的であるならば、恥をかいてもがまんしなければならない。友人も捨てろ。義理などにもかまうな。 『我が輩は猫である』に出てくる「三角…

サッカー日本代表(2)

豪州戦が挙行された一昨年は、隣のヤンマースタジアム(4万8千人収容)が満員札止め。セレッソとは桁違いの人気に驚嘆したものだが、この日の観衆はゼロ。付き物の報道陣さえ見当たらない。非公開練習のためか。そうだとすると、マスゴミさえ知り得ぬ練習…

comma(2)

カンマひとつの有無で寿命が縮む話。 介護ベッドPマウントのCM。ベッドで起き上がった爺さんが、ケーキに立てたロウソクを一気に吹き消すシーンがある。見事な肺活量であり、とても病人には見えないところがご愛敬。CMの続きを勝手に妄想する。「お爺ちゃん…

サッカー日本代表

ベランダに出て日課の“jogging in place”を始めて10分程経過した頃、KINCHOスタジアムに濃紺軍団がいるのに気付く。見慣れたセレッソのユニフォームではない。腕立て伏せをやっている選手が7,8人いる。最初はどこかの大学チームだろうくらいに思ってい…

comma

カンマひとつの有無で怖くなる話。例えば、 He says our boss is a fool. という英文。一見したところ、文意は明確。 He says,our boss is a fool. 「上司は馬鹿だ」と彼は言う。 と解釈するのが普通だろう。が、カンマを打つ場所によっては意味が逆転する。…

あっかん

「圧巻だったのが5回から7回にかけてのピッチング。打者9人に対して8三振と内野ゴロ1つに仕留める快投。最速160キロを超える速球で並み居る打者をねじ伏せた」 文字では気にならないが、音声だと違和感を覚えるのが冒頭。促音「っ」だから「あっかん…

牛飼は

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』三十五段。 「牛飼いは体躯が丈夫で、髪の毛がごわごわと硬く、日にやけた赤ら顔の男が堂々としていてよい」 現代で言えば、役員専用車ドライバーか。丈夫か否かはさておき、中には「栄養過多」も見かける。「世…

shoulder

力を添える「肩を貸す」、ひいきする「肩を持つ」など、「肩」を用いた慣用句を使用することは多い。英語にも“shoulder”を用いた慣用句が存在する。本日紹介するのは、“put one's shoulder to the wheel”というもの。『イソップ物語』の「牛追いとヘラクレス…

Xun Zi(46)

性善説を唱えた孟子に対して、性悪説を唱えた荀子のことばから。人心譬、如槃水。 人心は譬(たとえ)ば、槃水(はんすい)の如し。 人間の心は、たとえてみると、浅いたらいの中に入れた水のようなものだ。静かにしておけば物をよく映すが、ちょっと動かす…

変わり身の早さ

たけしを起用した、Sニー生命CM。 「何だっけ? ライフプランナーって。人様の人生を設計するってことだろ? たいそう立派だけどさ。本気で人のために働く奴なんていんの!」 「人生に幸せなんて求めること自体、勘違いなんだよ。どうせみんな死ぬんだし。生…

“Journeys in Japan”

日本の魅力を外国人の視点で捉える、NHKBS1の旅番組。英語放送であり、外国人リポータが2泊3日ほどの小旅行を楽しむ趣向。それなりに面白いが、タイトルが大袈裟すぎるのが難点。“journey”は、通例「長期に渡る陸上の旅」を意味する。「時として苦難を伴う…