まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

フォン・ブラウン(5)

1937年、ナチスから入党の要請が入る。断れば研究を放棄せざるを得ない。政治活動に従事しない条件で入党を決断。1940年、ペーネミュンデ実験場をSS(武装親衛隊:ドイツ帝国の正規軍ではなくヒトラーの私兵。志願制)のミューラー大佐が訪問。全ド…

フォン・ブラウン(4)

工学士の学位を得たフォン・ブラウンは、ベルリン大大学院(ドイツの大学に「大学院」なる組織はないと聞くが、日本式にこう記す)に進学。ままならぬ研究費に頭を悩ませている折、工科大の17年先輩で固体燃料ロケットの研究者、ヴァルター・ドルンベルガ…

恩師、Pehda先生(287)

ペーダ先生ご使用教材の1つにPhilip Roth著“Goodbye,Columbus”がある。若いユダヤ系男女の出会いと別れを描く短編で、1959年の発表。翌60年の全米図書賞を獲得し、ロスが有能な新人作家として認められる端緒となる。69年には同名の映画がRichard Be…

フォン・ブラウン(3)

物理と数学がからきし出来なかったことが理由なのかどうか、両親は3年後にフォン・ブラウンをドイツ北西部の学校に転校させる。孟母三遷の教えを地で行くような話やねぇ。フォン・ブラウン16歳である。寄宿舎を持つこの学校は、オランダ国境が間近の北海…

Confucius(20)

春秋時代の思想家、孔子(551B.C.〜479B.C.)の言行録から。子曰、君子有三戒。 少之時、血氣未定。戒之在色。 及其壯也、血氣方剛。戒之在闘。 及其老也、血氣既衰。戒之在得。孔子曰く、君子に三戒あり。 少(わか)き時は、血気未だ定まらず。之(…

バーナード・ショー

Mayfairはロンドンの一等地。南側はピカデリー通りを隔ててバッキンガム宮殿やグリーンパーク、西側はパークレインを隔ててハイドパークにそれぞれ隣接する。現在はホテルや高級ブランド品を扱う店舗が立ち並ぶ商業地区であり、日米の大使館も当地に居を構え…

フォン・ブラウン(2)

12歳の折、ロケット推進により達成された車の速度新記録に感激。花火をつけた車の走行実験を友人と始める。花壇を台無しにされたり、窓ガラスを割られたりした近隣から顰蹙を買う。更には雑踏する通りで、花火を多数取り付けたおもちゃの4輪車に点火する…

恩師、Pehda先生(286)

「“Uncle Sam”『サムおじさん』というキャラがいる。星条旗をイメージしたトップハットに紺のジャケット、紅白の縞ズボン姿であご髭を蓄えた長身の白人男性。合衆国政府を擬人化したものだから“United States”とイニシャルが同じ。募兵ポスターにも使われ、“…

フォン・ブラウン

30歳そこそこで液体燃料ロケットを開発。宇宙空間に飛び出した最初の人工物V2でロンドンを空襲したナチスの技術者だが、60年代には達成不可能と思われた月面有人探査を成功に導いたNASAの技術者でもある。評価の難しい人物。好意的に評価すれば、ロケッ…

健常者の無関心

梅の開花が気になった2月の下旬、長居公園を散策しようと正午過ぎに垂直長屋をはい出す。雪、曇天、お湿りと続いた後の穏やかな日和の中、山坂の緩やかな勾配を1町ほど上る。勾配は活断層の名残。建築を規制すべきだろうが、現状は住宅密集地(T_T)。北口か…

N産Sライン2000GT-X(3)

Sラインの運転席に座ってからは、街中の車を多少観察するようになったまちゃつ。Sラインの中には、寸詰まりのタイプがいることに気付く。テールランプも丸目4灯ではない。赤い切り餅を5個ずつ左右に配置したデザインで、ちょっと不格好。NHさんの話でSライ…

N産Sライン2000GT-X(2)

勧められて運転席に着座。先ず計器類の配置に目がいく。ステアリング奥にエンジン回転計と速度計の大きめの2眼が、左側には燃料ゲージや電流計、水温計など、小さな単眼メーターが4つ並び壮観。それらは湾曲し記者会見場のカメラよろしくドライバーを向い…

恩師、Pehda先生(285)

アスレッチックスに所属していた2011年6/12、'Dekiが37回目の誕生日を迎える。試合前に報道陣からBirthday Cakeを贈呈され、ろうそくを吹き消すシーンがニュースとなった。ケーキに充分近づかなかったからだろう。そう多くないろうそくを吹き消す…

N産Sライン2000GT-X

K西学院に通い始めた頃、職場に府大生でHヤシという男がいた。学力はそこそこだが、気障な洒落男。派手なシャツにグラサンが好み、長髪にはパーマを欠かさない。180センチ超の上背で痩せ形。下宿生にも関わらず、既に免許も車も持つ結構なご身分。密かに…

新聞記事の面白さ(20)

プロの書いた文章を「味わう」シリーズの20回目。本日の話題は、1998(平成10)年9/4付A日新聞『文化』欄。「経済界との協力必要」「文化系学会の閉鎖性破る第一歩」と題し、東京大学文学部卒、大阪大学名誉教授YOの提案を掲載している。大物でも…

Confucius(19)

春秋時代の思想家、孔子(551B.C.〜479B.C.)の言行録から。不患寡而患不均。 均無貧。 寡(すく)なきを患(うれ)えずして均(ひと)しからざるを患う。 均(ひと)しければ貧しきことなし。 ヒト、モノ、カネが少ないからといって心配するには及ば…

数の子

ニシンの姿が頭の角張ったイワシに似ることから、「カドイワシの子」「カドの子」「数の子」と訛ったらしい。正月用に買い求め、トフコさんに調理してもらう。コリコリやりながら、「命の水」をやるのは無上の楽しみ。年中食べていたいが、そうもいかない。…

恩師、Pehda先生(284)

ペーダ先生ご使用教材のJoey Adams著“The Borscht Belt”に登場する、俳優のPhil Foster(1913年3/29〜1985年7/5)の2回目。芸名のフォスターは、ブルックリンにあるFoster Avenueに因む。Phil Fosterとしてのデビューは、シカゴのナイトクラ…

中之島公園

大阪に来て半世紀以上経つが、残念ながら中之島公園に足を踏み入れたことは1度もない。市議会傍聴のため市役所を訪れた1/31(火)、本会議開催までの1時間半を利用して東端の「剣先」までをゆっくり往復することにした。市役所南側では、路上喫煙を注…

府立弥生文化博物館(3)

7/5付日記の続き。松山城の南を北東から南西に流れる川がある。石手川といい、西流する重信川と松山中央公園辺りで合流し伊予灘に注ぐ。名前の由来は、728(神亀5)年建立の石手寺か。企画展に展示されている絵はがきを遺した加藤恒忠は、石手川に愛…

『坂の上の雲』(2)

NHKドラマが終了して7ヵ月。前評判以上に豪華な作品だが、脚色が玉に瑕。例えば、朝食後に真之の鼻緒が切れる場面。降り積もる雪の中、好古から裸足のまま登校するよう命じられるが、原作には雨とある。江ノ島への徒歩旅行では、真之が疲れた子規を背負うシ…

『徒然草』第三十八段

「名誉や利益を得ようとあくせくして心静かに過ごす暇もなく、苦しんで生涯を過ごすことほど愚かなことはない。財産が多いとそれらに気を取られることも多く、自分の身を守ることがついおろそかになる。危害や面倒をわざわざ招き寄せる媒介である。自分の死…

恩師、Pehda先生(283)

ペーダ先生ご使用教材のJoey Adams著“The Borscht Belt”には、俳優のPhil Foster(3/29/1913〜7/5/1985)も登場する。テレビの連続ホームコメディ“Laverne & Shirley”のFrank De Fazioが当たり役。映画では、1955年制作“Conquest of S…

Confucius(18)

春秋時代の思想家、孔子(551B.C.〜479B.C.)のことばから。衆悪之必察焉、 衆好之必察焉。 衆之れを悪(にく)むも必ず察し、 衆之れを好(よみ)するも必ず察す。 多くの人が憎んでいても、必ず自分自身で確かめる。 多くの人が好いていても、必ず自…

B15

NICは、National Ice Centerの略。米海軍と協力し、地球上の氷山を監視する機関。週毎に主な氷山の位置を公表している。氷山の一角という表現にある通り、海上に見えている部分はほんの一部分。海面下にはその7倍が隠れているから、船舶にとっては厄介。監…

Confucius(17)

春秋時代の思想家、孔子(551B.C.〜479B.C.)のことばから。生而知之者、上也。 學而知之者、次也。 困而學之者、又其次也。 困而不學、民斯為下矣。 生まれながらにして之(こ)れを知る者は、上なり。 学びて之れを知る者は、次なり。 困(くる)し…

府立弥生文化博物館(2)

一昨日の続き。訪れたのがウィークデイ故、西側にある平面駐車場はがら空き。70台収容のところに、乗用車が全部で7台だけ。遠路はるばる伊予松山から大型バスで団体さんが来館。数百人の入場者でごった返す日もあったと聞く。雑踏嫌悪症罹患者としては一…

恩師、Pehda先生(282)

先生が政治的発言をなさることは稀。だが、全然なかった訳ではない。チャップリンの映画『独裁者』の紹介から政治体制に話題が及び、共産主義についてのコメントを伺ったことがある。曰く「私は、共産主義が良いとは思わない。しかし、独裁政治に陥るよりは…

府立弥生文化博物館

「加藤拓川」展を開催中とのニュースを耳にする。拓川は明治の外交官で、正岡子規の叔父。松山から上京した甥の世話を焼きたいが、洋行中は無理。知己の陸羯南(くが・かつなん:新聞「日本」の社主)に子規の面倒を見るよう依頼した人物である。NHKによれば…

大阪市役所・食堂(2)

明るい南側のテーブルで待つこと5分。窓口からの「とんカツ定食の方ーっ!」の声に思わず「はいっ!」の返事。ご飯を大盛りにするのも可能だというが、珍しく並みにしてもらう。茶碗が大きめだから。スープは、味噌汁かコンソメの二者択一。迷わず、味噌汁…