まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『別れのワイン』(8)

筋書き上必要だったにせよ、コロンボが窃盗を働く展開にはびっくりさせられる。エイドリアンのワイン貯蔵庫から失敬したのは、フェレイラ・ヴィンテージ・ポルト(Ferrier Vintage Port),1945。ネット上では現在、1本8万9784円〜17万9803円(税…

中国池田IC

重大事故1件の裏にはその30倍の軽微な事故があり、更にその10倍の「ヒヤリ・ハット」が起きているという。別府へのドライブ開始早々、タイトルにある料金所でも似たような事案に遭遇した。5つあるゲートの右から2つ目を通過した直後のこと。右端を先…

“ring a bell”

『別れのワイン』に出てくる慣用句。「ピンと来る」「(名前などが)記憶を呼び起こす」の意。コロンボの科白であり、観念したエイドリアンと対話するラストシーンで使用されている。 “I knew it would ring a bell.” 「あたしにゃ分かってたんです。その話…

『別れのワイン』(7)

作品で気になることが3つ。1つ目は、エイドリアンの禿頭。秘蔵のワインを処分するシーンでのみ、やたら日焼けしている。屋外での撮影が理由か? それとも、メーキャップ? 2つ目は、ロサンゼルスが異常に暑かった日の気温。NHKの吹き替えでは、最高気温が…

阪高環状線

午前6時前、がら空きの環状線をゆったり転がす。とはいうものの、プラスアルファは出ている。久しぶりの遠乗り。オイル交換が済んでKBも大喜び。結構な速度なのに次々に追い越される様は、首都高や名高速に似る。つい調子を合わせたくなるが、自制。マイペ…

ふと心おとりとかするものは(3)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』百九十五段。 「どのような文章をつづる場合も、『そのことをさせんとす』『言わんとす』『何々せんとす』の『と』の字を省略して、単に『させんずる』『言わんずる』『里へ出でんずる』などと書くのは困りものだ…

Xun Zi(16)

性善説を唱えた孟子に対し、性悪説を唱えた荀子のことばから。百發一失、不足謂善射。 百発して一を失えば、善射と謂(い)うに足らず。 弓百発を射て1回でも失敗することがあれば、弓の名人とはいわれない。過去においていかに正しい行いがあっても、一た…

『別れのワイン』(6)

被害者リックの乗るフェラーリ330GTS。1966年から3年間に99台が生産され、米国での販売価格は1万4195ドル。当時の固定レート1ドル360円で換算すると、511万200円に相当。警察官の給料では、とてもじゃないが手が出ない。因みに、日…

芙蓉倶楽部

「別府湾を一望できる、絶景空間 高台のリゾートホテル」 が、キャッチ・コピー。大分自動車道別府ICから1分。全35室だから、ホテルとしては小規模な部類に入る。日本一の湧出量を誇る場所柄故、もちろん源泉かけ流し。予約したのは、スタンダード・トリ…

『別れのワイン』(5)

腹違いの弟リックが乗るのは、独特の柿色をしたフェラーリ330GTS。幌を畳めばオープントップとなるコンバーチブル・2シーター。プレートは、カリフォルニアの298QXO。放置された海岸で警備に当たる警官の羨望の眼差しが印象的。コロンボとの対話を抜…

音声認識ナビ(3)

外出先から帰宅する際のルートを案内させるには、通常3つの操作が必要。 1.「目的地」ボタンを押す。 2.ジョグダイヤルを回し、「自宅」を選択。 3.ジョグダイヤルを押し、決定する。 「自宅案内を開始します」の声と共にルートが黄緑で示される。 音…

Xun Zi(15)

性善説を唱えた孟子に対し、性悪説を唱えた荀子のことばから。口耳之間、則四寸耳、 曷足以美七尺之躯哉。 口耳の間は、則(すなわ)ち四寸のみ、 曷(なん)ぞ以て七尺の躯(み)を美にするに足らんや。 耳から口までは、わずか四寸に過ぎない。耳で聞いて…

『別れのワイン』(4)

知り合いの醸造業者3名の送迎に使われるのは、キャデラックの第9世代。黒のフリートウッド4ドアセダン。全幅が2メートルを超す巨体故、3人座っても窮屈ではない。残念ながら、ナンバープレートは映らない。その巨体ぶりを数字でご覧に入れよう。( )内…

ふと心おとりとかするものは(2)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』百九十五段。 「下卑た言い方や間違った表現でも、つかった本人がそれと気づいていて、わざと意識的に口にしているのなら問題はない。しかし、自己流のこじつけはいただけない。言葉づかいについて一家言あるはず…

『別れのワイン』(3)

エイドリアン・カッシーニの愛車は、ロールスロイス・シルバーシャドウ。色は、淡青色がかったシルバー。安価な方のスタンダードでも73年当時、1500円は下らなかったはず。(まちゃつ、「万」が抜けたでーッ!)ナンバーは、カリフォルニアのCARSINI。…

音声認識ナビ(2)

ナビに「遊ばれた」話の続き。「ツインリンクもてぎ」の復唱を4,5回もやらされると、それまでの上機嫌は何処へやら。車内カメラがあれば、間違いなくむっと顔が映ったはずである。ヒトに作られた装置に駄目を出されるのだから、心穏やかでいられるはずが…

『別れのワイン』(2)

ワイナリーを守ろうとの激情から、犯罪に手を染めてしまうエイドリアン。その行為が命より大事なワインを収蔵庫丸ごと台無しにするのだから、人生は皮肉。 コロンボの“Do I get a confession,sir?”「自供して下さいますか?」に、観念したエイドリアン・カッ…

音声認識ナビ

本日は、ナビに「遊ばれた」話。KB納車後間もない頃のこと。初期設定のままでも使える音声認識だが、2名に限り識別精度を上げられる。ただし、発話の調子や高低などを予め記録しなければならない。せっかく付いている機能なら、使わにゃ損。ナビの指示に従…

『別れのワイン』

1973年公開、「刑事コロンボ」の第19作。全69作品中、まちゃつの一推し。邦題の出来も良いが、英語の題名“Any Old Port in a Storm”が格別だから。原題は、恐らく慣用句“Any port in a storm.”のもじり。「緊急事態には、出所の如何を問わず援助を受…

Xun Zi(14)

性善説を唱えた孟子に対し、性悪説を唱えた荀子のことばから。目不兩視而明。 目は両視せずして而して明。 左右両方で別々のものを見ようとしない目。だからこそ、明らかに見ることができる。二心なく1つのものに専念するのでなければ、何事も成功しない。 …

地面の揺れ

多人数が集まると、建物の床がたわむのを感じることがある。スイスホテル南海ballroom、イオンモールの2階より上、Saint Andrews School聖アンデレ館8階ホールなどが該当。何れでも複数回経験している。崩落などないと思ってはいても、座っていて何となく…

ふと心おとりとかするものは

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』百九十五段。 「ふと、幻滅を感じさせられる瞬間―。それは男にせよ女にせよ、卑しいことばづかいをするのを聞いたときである。わずか文字一つのつかい方しだいで、その人の印象が上品にも下品にもなるのはどうし…

『パイルD-3の壁』(5)

“The Ultimate Columbo Site”に紹介されている、撮影上の「ちょんぼ」を紹介する。 被害者ウィリアムスンが愛用する、金色のキャデラックが場面により2種類存在。冒頭に登場する方にだけ、ドアハンドルに回転式拳銃の飾りがある。大道具方が同じ物を準備で…

助手席

運転席以外に座るとしたら、後席よりも人気がありそうだ。個人的には特等席に思える。もちろん、VIPを除いての話。車酔いになりにくいし、次々に展開する眺めを独占できるからだ。ドライバーには御法度の脇見だって許される。子どもも同じ。チャイルドシート…

『パイルD-3の壁』(4)

被害者である牧場主ウィリアムスンが転がすのは、巨大なキャデラック・エルドラド。作品公開当時最新の71年式であり、タイプは2ドアクーペ。駆動方式FF エンジン8.2リッターV8 3速AT ブレーキ前輪ディスク、後輪ドラム 全長5700mm 全幅2030m…

『パイルD-3の壁』(3)

オイルショック前年の1972年に公開された作品。登場する乗用車が巨大。犯人である建築士エリオット・マーカムが転がすのは、メルセデスの600(1963年〜1981年)。当時のフラッグシップであり、プルマン(ロングボディ)とリムジーネ(標準モ…

暁に帰る人の(5)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十八段。 「それなのに、ほかに通う相手でもいるのか、まだ暗いうちから起き出しててきぱき動き回り、指貫の腰紐をぎゅっと引き結ぶばかりか、直衣(のうし)、上の衣、狩衣まで手早く身につけ、腕まくりしそう…

Xun Zi(13)

性善説を唱えた孟子に対し、性悪説を唱えた荀子のことばから。所繋者然也。 所立者然也。 繋(かか)ぐる所の者然(しか)ればなり。 立つ所の者然ればなり。 わが身を置いたところがそうだから、その結果を得たのである。 自分の立場がそうだから、その結果…

某演説

「発展がどこまで至ろうとも、C国は永遠に覇権を唱えない。永遠に領土を拡張しようとしない。永遠に自らがかつて経験した悲惨な境遇を他の民族に押しつけたりはしない」 Uighur族やTibet族で文言を是認する向きは皆無だろう。安全に胸中を吐露できるなら、逆…

『パイルD-3の壁』(2)

どんでん返しの直前、油断した犯人に降りかかる小さな「危機」。台本からの引用。「路肩に車を寄せる」“pull over”が出てくる。ハイウェイ・パトロール隊員をMSで、犯人のエリオット・マーカムをEMでそれぞれ表示。MS:License and registration,please.MS:Th…