まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和の暮らし(6)

祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 豆腐30円、10円、20円、10円、10円、10円。月に6回の購入。味噌汁の具だったか。1丁10円と聞けば、安そうに思える。が、そうでもない。市バスの大人運賃が、5円とか10円だ…

水位測定標柱(2)

明治31(1898)年陸地測量部編「大阪近傍図」。山阪神社すぐ南側を拡大。長池から延びる、東西に流れる小川のようにも見える細長い池が描かれている。水源は、猿山新田(現在の西田辺駅南西に位置する集落)西側の大きなため池。猿山の土で埋め立てら…

Han Feizi(44)

荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。爲政猶沐也。 政(まつりごと)を為(な)すは、猶(な)お沐(もく)するがごとし。 政治を行うのは、髪を洗うようなものだ。髪を洗えば、毛の若干は抜けるかもしれない。一方、洗…

水位測定標柱

大まかに言えば、大阪平野南部は南東から北西に向かって緩やかに下っている。法楽寺に水が押し寄せるとすれば、南側からに限られる。400メートルほど離れた山阪神社の標高は、9メートル。ほんの0.2メートルの標高差だが、つじつまは合う。だが、水源…

法楽寺(2)

樹高26メートルのクスが見事。樹齢800年の巨体故、府の天然記念物に指定されている。戦前は、2里(8キロ)先からも見えたという。シャープ創業者、早川徳次さんのお墓があることでも知られる。境内東に歩を進めた先日、気になる石碑が目に入った。「…

法楽寺

自宅から1キロほど。日課の散歩コース途中にあるため、たまに参拝する。通称は、「田辺のお不動さん」。だが、正式名は「真言宗泉涌寺派(せんにゅうじは)大本山紫金山(しこんさん)小松院法楽寺」。長ッ! 保元・平治の乱の戦死者を弔うため、平重盛(平…

狐は人に

吉田兼好著『徒然草』二百十八段から。 「狐は、人にかみつくものである。堀川のお屋敷で、寝ている舎人(雑役夫)の足に狐が食いついた。また、夜の仁和寺では、本堂の前を通りかかった下法師(最下級の法師)に狐が三匹飛びかかってかみついた。刀を抜いて…

おいしい牛乳

近所のスーパーLでの話。M永よりもM治が30円高い。ここ数年の傾向であり、価格がひっくり返ることは稀。午後早い時間に出かけるのに、贔屓のM治は品薄。日によっては払底。反対に、安い方のM永が山積みとなっている。そんな日常に変化が生じたのは、本年4…

昭和の暮らし(5)

祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 祖父は、西日本新聞と熊日の2紙を購読している。記事の比較が目的か。前者が月160円、後者が月180円。20円は、新聞社のスケールメリットの差だろう。現在、「ゴミ売り」も「アカヒ」…

showboat

先月11日に実施された、第45代米国大統領とFox Newsとの単独インタビューから。 “Look he's a showboat, he's a grandstander,”Trump said. “The FBI has been in turmoil. You know that, I know that. Everybody knows that. You take a look at the F…

Han Feizi(43)

荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。兵戰其心者勝。 兵、其(そ)の心に戦う者は勝つ。 必勝の勇猛心が胸にわいたとき、初めてその戦いに勝てる。 それでは、本日のシャッフルクイズ。 『よし、受け直し(ヨシウケナオ…

job(3)

「職」が第一義である“job”に「きわだった物」「皮肉っぽい人」という意味があることを最近知った。第45代米国大統領が、Fox Newsとの単独インタビューで述べたことばから。 “nut job” 「変人」「頭のおかしい人」 扱いされたのは、the former FBI directo…

核心にたどり着く前に

刑事コロンボ“Any Old Port in a Storm”邦題『別れのワイン』のワンシーンから。 ワイナリーの経営者に目をつけたコロンボ。ワインに関する知識を仕入れに馴染みの酒店に出向く。 Columbo: I want you to teach me everything you know. Merchant: It took m…

森伊蔵

某旅館での夕食前のこと。ドリンク・メニューを開くと、焼酎欄のトップに鎮座。何と、グラス1杯が2500円! 高過ぎッ(!)と思ったものの、「幻の焼酎」に対する好奇心が結局、経済合理性を蹴飛ばしてしまう。ストレートで注文。大きめのウィスキーグラ…

昭和の暮らし(4)

祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 鶏卵12個が、120円。1個当たり10円を祖父は毎日消費している。高価故、祖母の口には入らなかったようだ。近所のスーパーLでは現在、10個入りパックが250円程度で販売されている…

何事も辺土は

吉田兼好著『徒然草』二百二十段から。 「ある人が『何事につけても田舎(京都以外)は、下賤で粗野な感じがする。が、天王寺の舞楽だけは例外で、都のものに対してもひけをとらない』と発言したのに対し、天王寺の楽人が申しました。『この寺の楽は、音律の…

車掌三態(2)

通過する快速の車掌に対して、停車中の普通列車の車掌が手を振ることがある。「振る」というよりも、ちょっとだけ「挙げる」という方が正しいかもしれない。何れにしても、「合図を送る」派と「何もしない」派とに車掌は二分される。「送る」派の大半は右手…

Han Feizi(42)

荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。長袖善舞、 多銭善賈。 長袖(ちょうしゅう)は善く舞い、 多銭は善く賈(か)う。 長い袖の衣服を着ていれば、自然にうまく舞うことができる。 たくさんの金を持っていれば、よく品…

昭和の暮らし(3)

祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 牛乳代868円。大晦日にひと月分を一括払いしている。購入先は、恐らく近所の酪農家。5年後の1957年頃、鍋を持たされてお使いに出された記憶がある。子どもの脚で北へ2,3分ほどの畜…

車掌三態

高架化に伴い、相対式2面2線の最寄り駅が島式2面4線に改められて久しい。到着後30秒ほどで発車していた普通列車が、最低でも2分は停車するように改まった。もちろん、優等列車や快速の通過を待つためである。ただ、後続に遅れが生じた場合など、停車…

車掌

停車駅が近づくと、車内放送。続いて非常ブレーキをかけられる態勢で車掌室窓から顔を出す。雨が降っても風が吹いても、列車がホームに差し掛かる際の安全確認を怠るわけにはいかない。ドアを開き、乗客の乗り降りに気を配る。出発信号が点れば、笛を吹きド…

Han Feizi(41)

荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。欲富而家、 先富而國。 而(なんじ)が家を富(と)まさんと欲せば、 先ず而が国を富ませ。 自分の家を富まそうと思うならば、 自分の属している国を富ますがよろしい。 斉の田鮪(…

Kぱえびせん

ニュースが終わり、日課の散歩に出かけようとした際のこと。取り出した黒靴のかかとに白いものがチラリ。思わずひっくり返すと、左足の底にチューインガム。前日、M公園で拾ったか。砂粒も一緒にくっついているのがその証拠。気づかずに帰宅したのは、小さい…

deck

ところで、“on-deck”は航空母艦乗り組みパイロットが使っていた用語だという。ブリーフィング後に待機する場所が、発艦するflight deckの1つ下のデッキだったことに由来する。ネクスト・バッターズ・サークルで待機する大リーガーは、己が姿を格納デッキで…

甲板

『広辞苑』の説明では、「艦船の上部にあって、木または鉄板を張りつめた広く平らな床」。英語では、“deck”。江戸時代までの和船にはなかったらしい。造船技術が遅れていた面を否定はできないものの、単に積み荷の上げ下ろし効率を重視していたため、と見る…

昭和の暮らし(2)

祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 食パン1本75円。3山(斤?)だと、60円。現在は1本=3斤だが、当時は1本=4斤で売られていた地域もあったということか? 市販のC熟(本体価格1斤215円)と比較。65年が経過し…

建治、弘安の頃は(2)

吉田兼好著『徒然草』二百二十一段から。 多機能になった分、故障することも増えた家電。部品の保存期間が短い。修理ではなく、即、買い替えを迫られる。現代人は、重いものをいろいろつけ「はぁはぁ息をついて苦しむ放免」に似る。 建治:1275年4月〜…

建治、弘安の頃は

吉田兼好著『徒然草』二百二十一段から。 「年老いた道志たちが、今日も語る。『建治・弘安の頃の賀茂の祭り(葵祭り)で興味深いのは、放免たちのつける飾り物。風変わりな紺の布四、五反で作った馬に燈芯のたてがみや尾をつけ、クモの巣を描いてある水干に…

Han Feizi(40)

荀子に学び、刑名法術(今日で言う政治法律)を唱えた韓非子のことばから。不躓於山、 而躓於垤。 山に躓(つまず)かずして 垤(てつ)に躓く。 山に躓かないで、蟻塚には躓く。大事には注意するから失敗は少ないが、些末の事柄には不注意が多く、とかく失…

昭和の暮らし

祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 煙草1箱30円。紫煙をくゆらせていたのは、祖父。銘柄は、ゴールデンバット。嗜好は後に「しんせい」へと向かう。現在は1箱290円になっているとか。愛煙家ではないので、詳しくは知らな…