2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧
吉田兼好著『徒然草』二百十七段から。 長い前置きがあり、ようやく兼好法師のコメントの登場となる。 「さて、人が財を求めるのは、願いを成し遂げるためである。銭を財産として尊重するのも銭が願いを叶えてくれるからである。ところが、上記の大金持ちの…
エントランス・ホールに入ると、中央にポットスチルが鎮座。現在のものに比べると小型。通常はレンガで覆われている下部の形状も見せてくれる。三角フラスコの底を想像。下部に向かって広がっているかと思っていたら、逆にすぼまっている。フラスコで言うな…
先月末に投稿された、第45代米国大統領の「お騒がせ」ツイートから。 How comeはWhyとほぼ同義ながら、後続の語順に違いがある。Whyには疑問文が続くのに対し、How comeには平叙文が続く。どちらも文末は疑問符で終わる。 “I heard poorly rated @Morning_…
お出迎えの樹木が両側に並ぶ一本道を時速15キロでゆっくり進む。新緑が目に心地よい。ヤマモミジ、クリ、ミズナラなどか。この件はかなりいい加減。植物に詳しい方ではない。制限速度20キロ区間で最初に視界が開けるのは、右側の従業員用出入り口。見学…
荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。將欲敗之、 必姑輔之。 之(こ)れを敗(やぶ)らんと欲せば、 必ず姑(しばら)く之れを輔(たす)けよ。 敵を敗ろうと思うなら、その敵を暫くたすけてやるがよい。 晋の智伯(ちは…
敷地は概ねひょうたんを北向きに置いた格好であり、北端に施設入口がある。ほぼ東西方向に走るR48を50キロでゆったり流す。鎌倉山南東麓に差し掛かる頃、出くわす信号機付き三差路が目印。5,60メートルの南下で到着。短い距離の内に渡るのは、広瀬川…
蒸留所の面積は、約20万平方メートル。長居公園の1/3ほどの敷地に、蒸溜棟(カフェ式)、乾燥棟、仕込棟、蒸溜棟(単式)、貯蔵庫(20棟ほど)などが並ぶ。寄棟屋根を持つ、キルン棟(乾燥棟)と守衛室を除けば、ほとんどの屋根が切妻。強風に見舞わ…
祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 食卓に上った魚介類。 「出魚」とある。出世魚(ブリ)の略か。白芋と合わせて98円。 数の子65円。正月用だろう。購入は1回のみ。 鯨40円、45円、75円。3回登場。 鯖20円、22…
吉田兼好著『徒然草』二百十七段から。 「『金持ちなるための心の持ち様その四。金銭に関し、たとえ恥ずかしい目に遭っても(ケチだと罵られても)、他人に腹を立てたり、恨んだりしてはならない。心の持ち様その五。正直を貫き、約束を厳守せよ。以上を守っ…
図中に示された赤矢印は、1つではない。“arrow”を複数形に改める必要がある。 “is indicated with red arrow”の部分は述語ではなく、修飾語。“escape”という述語が5語前にある。故に“is”は不要。ただし、“is”を生かして形容詞節とすることも可能。その場合…
某「伝承千年の宿」で見た英文を紹介する。素晴らしい宿なのだが、英語だけはお粗末。 “IN CASE THE EMERGENCY BELL RINGS, ESCAPE THROUGH THE EMERGENCY EXIT IS INDICATED WITH RED ARROW. PLEASE TAKE NOTICE OF YOUR ROOM AND EMERGENCY EXIT BEFORE TH…
Nッカと付き合い始めて40年超になる。Philip Karl Pehda先生がNッカファンだったことと無縁ではない。蒸溜所訪問を夢想し始めてから既に20年余が経過。先月、ようやく見学のチャンスが巡ってきた。出かける前の下調べをちょっと。 仙台市中心部からは、…
荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。雲罷霧霽、 而龍蛇與螾蟻。 雲罷(や)み、霧霽(は)るれば、 龍蛇(りょうだ)も螾蟻(いんぎ)と同じ。 偉大な龍の勢いも、雲や霧に乗っている間だけのこと。一旦、雲や霧がはれ…
客足が遠のく梅雨の時季に設定されることの多い修学旅行。五大堂で居合わせた賑やかな一団も、ご多分に漏れない。岩手や秋田から来たという。見ず知らずのシルバーにも 「こんにちはーッ!」 と声をかけてくる。何れも雨雲を吹き飛ばす勢い。清々しい。 「岩…
お堂に渡る際にどうしても通らねばならないのが、2ヵ所のすかし橋。その名の通り、足元の桁が平面で覆われてはいない。梯子状の横板の上に、進行方向と同じ向きに細長い板が二枚渡してあるだけ。渡るのは、1人ずつ。戻ってくる人がいるため、2人並んでは…
祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 正月を控え、家屋に手を入れた模様。 釘、金物、ガラス400円。 セメント440円。 大工の日当400円。 200円の支出で済んでいる月もあるから、作業が複数日に渡った可能性もある。 …
松島海岸に建つ、床面積40平方メートルほどのお堂。現在の建物は、1604年に伊達政宗により再建されたもの。4世紀を超える風雪に耐えてきたため、朱塗りだった当初の面影はない。軒下に方角を示す干支の彫刻が施されている。瓦葺き屋根は、宝形造り(…
吉田兼好著『徒然草』二百十七段から。 『金持ちなるための心の持ち様その三。銭を身分の低い召使いのように使うものだと考えるならば、永久に貧苦から逃れることはできない。銭を君主の如く、また、神の如く恐れ尊ばねばならない。自分の思うままに使っては…
南西角でスズメと遭遇。巣作りの最中らしく、枯れ草を目一杯くわえている。瓦屋根ではないので、巣作りには不向き。在りかが気になり、イロハモミジの樹上をつい凝視。先方も見かけぬ風体の二足歩行を警戒。落ち着きをなくし、樹上を飛び回る度に2本、3本…
松島海岸に建つ宮城県有形文化財。こけら(ヒノキの薄板)葺きの寄棟造。十八畳、二間に縁側を設えた平屋構造。「瀾」は「さざ波」の意。桃山時代特有の豪華な障壁画が目を引くものの、かなりくたびれ果てている。元は、伏見桃山城にあった茶室。伊達政宗が…
荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。毋爲虎傳翼。 虎のために翼を傳(つ)くること毋(なか)れ。 ただでさえ牙も爪も鋭い虎。その上に翼をつけるようなことはするな。 悪者に更に勢いをつけるようなことをするな。 そ…
パソコンの延長保証に加入しようとした際のこと。 プロダクト・キー入力画面になり、はたと困惑することとなった。打ち込むのは、アルファベットと数字が入り交じった25桁。長ったらしいだけで、特に難しくはない。問題は、文字が小さいこと。「オゥ」なの…
吉田兼好著『徒然草』二百十七段から。 『金持ちになるための心の持ち様その二。やりたいことを何でも望み通りにやり遂げてはいけない。人がこの世で暮らすに当たっては、自分のことや他人のことに関し、願い事が計り知れないほどに多い。欲望のままに志を遂…
祖母がつけていた、昭和27(1952)年12月の家計簿から。 砂糖78円、80円、306円。 塩40円。 たくあん11円。 けずり節20円。 醤油18円。 蜜柑20円。 柿、蜜柑40円。 りんご20円、40円、20円、60円、50円。 5度購入して…
「若い、年少の」 という意味で馴染み始めた“young”。生来の食いしん坊故、 「熟していない、出来かけで柔らかい」 という意味を併せ持つのを知ったのは、意外に早め。もちろん、“young corn”からの連想。が、 「(季節などが)始まって間もない、早い」 の…
荀子に学び、刑名法術(今日でいう政治法律)を唱えた韓非子のことばから。法莫如顕、 而術不欲見。 法は顕(あきら)かなるに如くは莫(な)く、 術は見(あら)わるるを欲せず。 法令は、文面の上にも明らかにするのがよい。 術は、その法を働かせて人臣を…
(洪水の記述がないなァ)と思いながら活字を追っていると、最後にようやく「おいしい」描写が登場した。 「田辺村は、土地の灌漑・排水に不利。夏季強雨あらば、直ちに農作物を害し、晴天打ち続くときは、たちまち旱魃の憂いあり。河川を浚渫(しゅんせつ)…
『全国篤農家列伝』が描く、三杉長兵衛。 「実践躬行(じっせんきゅうこう)が信仰であり、生命」である人物。 「一時紊乱(びんらん)せし農村、敗俗汚風の東成郡田辺村」で 「明治22年、村長と相謀り、険悪狭隘な道路を改修。車馬の通行を可能とする。田…
愛知県農会が編纂した『全国篤農家列伝』に三杉長兵衛の名がある。明治43年4月発刊の『全国篤農家列伝』は、199名を収録。550余ページの大作で、社会事業に功績のあった明治期の人物を紹介している。三杉長兵衛が登場するのは9番目。上半身のモノ…
記念碑5基の概要。柵が巡らされており、中へは入れない。 「日露戦役紀念碑」 明治40年6月の建立。人の背丈を超える大きさがある。村からも多くの犠牲者を出したからだろう。背面に氏名らしき文字多数。 「三杉長兵衛紀功碑」 明治43年6月、田辺村民…