吉田兼好著『徒然草』二百十七段から。
『金持ちになるための心の持ち様その二。やりたいことを何でも望み通りにやり遂げてはいけない。人がこの世で暮らすに当たっては、自分のことや他人のことに関し、願い事が計り知れないほどに多い。欲望のままに志を遂げようと思うなら、たとえ百万という莫大な銭があったとしても、銭はつかの間もじっとしていることはない。しかも願望は次から次へと起こり、止むことはない。一方、財貨には尽きてなくなる期限がある。有限の財貨で際限のない願望に付き合い続けることはできない。願望が心に生じ始めたら、自分を滅亡させる悪い心がやってきたと厳重に慎み恐れ、わずかなことであっても銭のかかるようなことを行ってはいけない。（続く）
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『滋賀に粉雪（シガニコナユキ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：関ヶ原西軍の将。
