常識外れの高額とは聞いていたが、これほどとは考えていなかった。ヤンキー・スタジアムのチケットの話である。家族４人で出かけ、運良く３階席の前方に陣取ったとする。飲み物と軽い食事にお土産が加われば、たかが１試合の観戦に４，５万円（！）を要する…

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。 文中の「キ」は、一本足の怪獣。正しくは、草冠に左から「止」「頁」「巳」を並べ、夊繞（すいにょう）。「ゲン」はヤスデ。正しくは、虫偏に「玄」。「キ」憐「ゲン」、「ゲン」憐蛇、蛇憐風、 風憐目…

“bite the bullet”「弾丸をかむ（嫌な状況に敢然と立ち向かう）」は、戦場で生まれた表現。麻酔無しで手術する際に患者に弾丸をかませて痛みをこらえさせたことに由来するという。多くは“Bite the bullet and ...”の形を取り、「実行するのは辛いが、我慢し…

本日の話題は、情報処理の単位“byte”ではない。ドイツ語“Arbeit”「仕事」に由来する、「バイト」とも違う。動詞なら「かみ切る」「（虫が）刺す」の意となる、英単語“bite”の話題。“He won't bite you.”「あいつ、かみついたりはしないよ（怖がることはない…

捨てる神あれば拾う神あり。途方に暮れるはずだったシルバーカップルに助っ人が現れた。環境事業局の軽トラである。ボンネット前に横付けすると、すぐにケーブルを接続。何かとお騒がせの多い職場だが、困っている人を見過ごしにはできない質の職員もいると…

台風１４号による心地よい北東風を背に受けて読書中のこと。腹の虫が目を覚まし、LuncheonTimeが気になりだした。もっとも、世間とは２，３時間のタイムラグがある我が家。保育園のおやつ時分を過ぎている。隊長が台所に立つ間、目を休めたくなり遠くを眺め…

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百六十八段。 「理解に苦しむのは、男というものの心理である。美人を捨ててブスを妻にするケースなどまったく腑に落ちかねる。（略）男たるもの、たとえ手の届かぬ高嶺の花だとて、いったん思いをかけたら、死…

熟成期間が短い「命の水」は、たいてい辛い。大いに舌を刺激する。最近経験した筆頭は、「富士山麓」。MIOレストラン街の某店でダブルをストレートでいただいた。燻煙香が少なく、好みの部類。だが、熟成香が弱い。口中に含むと、まろやかさとは無縁。良く言…

熟した果物を思わせる芳香。やわらかな口当たり。しっかりしたコクがあり、且つ甘みも申し分ない。余韻も豊かで長い。「三角柱」は、素晴らしく旨い。１５年でも充分満足できるレベルだが、１８年を口にした後では嫌でも粗さに気付かされる。口の奢りだろう…

工事は困難を極めたという。建設機械や資材を搬入するにもヘリに頼らざるを得ない。危険な発破作業の連続に９名の殉職者を出している。難工事が容易に想像できる場所がある。ふくべの大滝を見上げる、標高９００メートルのヘアピンがその１つ。滝に気を取ら…

昭和４２年１０月、建設に着手したのは森林開発公団（現在の緑資源公団）。ひと続きの道路でありながら、当初は岐阜県と石川県とで道路の仕様が別だったらしい。幅員４．６メートルの１車線を基本とし、トンネルや橋などの構造物に限り２車線としたのは岐阜…

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。從水之道而不爲私焉。 水の道に従って、私（わたくし）を為（な）さず。 水には自ずから水の行く道がある。ただその道に従って泳ぎ、自分の意志を用いない。これが流水を泳ぐ極意だ。 呂梁（ろりょう：山…

「星は昴（すばる）星。牽牛。明星。長庚（ちょうこう）。流星をだになからましかば、まして」 杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百二十九段。 「星は、牡牛座にある昴星。それから天の川伝説にうたわれる彦星。明けの明星、宵の明星（金星）も…

「絶望」とまではいかなくても、仕事にまつわる“discouragement”「気落ち、落胆」なら日常茶飯というご同輩に捧げる表現。勝負に負けた場合や負けが確実視される場合に用いられる。 “It's all over but the crying.” “but”は前置詞。「〜を除いて」の意だか…

蒸溜所売店での専売品。「ユキチさん」との交換が必要。高価な部類に入るのは、樽出しを標榜しているから。因みに５桁のシリアルナンバー付き。５６度のまま薄めずに瓶詰めされているからか、封を切ると同時に香りが溢れ出す。焦がしたざらめ糖の中に熟した…

ガンジーの背負っていた使命感は、並の人間とは桁違いだろう。「絶望」とは恐らく無縁。死など、超越していたはずである。現に“Man lives freely only by his readiness to die.”「死ぬ覚悟ができていれば、人は自由に生きられる」ということばも残している…

インド独立の父といえば、Mahatma Gandhi（１８６９〜１９４８）。非暴力・不服従で知られ、演説の名手。“despair”についても語っている。 “When I despair,I remember that all through history the way of truth and love have always won.There have been…

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。蜩翼之知。 蜩翼（ちょうよく）をのみ之（こ）れを知る。 孔子が楚国に出かけた際、竿でセミを捕るせむしの男性を見かけた。狙いをつけると、取り逃がすということがない。驚いて秘訣を尋ねると、「セミ…

「臭ッ！」が、第一印象。グレンとの相性の悪さが原因か？ そうでなければ、モルト香、燻煙香、熟成香のバランスが良くないのかもしれない。燻煙香が強めなのは確か。Sトリーオールドの濃縮ヴァージョンといった感じ。ひいき筋にはそこが堪らなく好ましいの…

「近き程に火出で來ぬといふ、されど燃えは附かざりける。物見はてて車のかへり騒ぐほど」 杉本苑子氏による現代語で味わう『枕草子』二百三十一段の続き。 「近所に火事が起こるのも騒がしい。さいわい自家への類焼はまぬがれても、やれ運び出し荷物を入れ…

「絶望、落胆」の意。動詞のこともある。de-（否定）＋spair（希望）＝希望がないこと、と説明するのは『ジーニアス英和大辞典』。“demerit”「欠点、短所」中の“de-”と働きは同じ。但し、“de-”には外に「強意」「下降」「非難」「分離」の場合もあるから注意…

１２年よりスモーキー。フルーティな香りがその分抑制されている。まろやかな口当たりで、のどごしもスムーズ。深いコクの中に甘みが感じられる。余韻も長く続く。まろやかさを求めるのであれば、「鶴」１７年の方がはるかに上だけど…。 World Best Blended …

最初は、グラスに鼻を近づけての香りの分析。達人なら、数百種をかぎ分けるとか。（本当なら、警察犬に弟子入りを頼めるかも） 水で１対１に割り、味わいを分析。ウィスキーは度数が高いため、水で割った方が香りや味わいの特徴が現れやすいという。（そのま…

４年前の７／２６、通行累計が３００万台に達したという。年間の営業日を１５０日とし、達成に３０年かかったと仮定すれば、１日平均６６６台が利用した勘定になる。決して多い数ではないが、少ないと一概に決めつける訳にもいかない。二輪は終日通せんぼ。…

通行が可能となる夏季でも、夜間は通行止め。おまけに二輪は、端から通行が許されていない。観光客は（夏季の明るい時間帯に四輪で出向いてこい！）と言われているのと同じである。トラブル防止に高級料理店が掲げる「一見さんお断り」にちょっと似る。高額…

「くらうなりて、まだ火もともさぬほどに、外々より人の來集まりたる。まして遠き所、他國などより家の主ののぼりたる、いと騒がし」 杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百三十一段の後半。 「夕暮れのごたごたさいちゅう、まだ灯火もつけていな…

石川県白山市と岐阜県白川郷とを結ぶ３３．３キロの有料道路。もっとも、両端に合わせて８．８キロの無料通行区間が存在する。料金所間に限れば、距離は２４．５キロ。意外に短い。だが、通行料は高め。通称名に最高級（スーパー）が付くのは、そちらの意味…

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。稷之馬將敗。 稷（しょく）の馬は将（まさ）に敗れんとす。 稷が今走らせている馬は、恐らく死んでしまうだろう。力をその限界まで使い果たしていうから。乗馬の達人、東野稷の騎乗ぶりに荘公が感心。百…

登録名の“Will Middlebrooks”から想像される通り、正確な名は“William”。先祖がスコットランド出身者だからか、ミドルネームに“Scott”が入り、フルネームは“William Scott Middlebrooks”。所属するボストン・レッドソックスのHPによれば、三塁手。右投げ右打…

竹鶴１７年を選択。小型ボトル（１８０ミリリットル）３本に詰め替えたのは、伊勢路ドライブ以前のこと。丸ごと１本を携行すれば煩わしい作業が要らんでェ、と言われそうだ。そうしないのは、節約が理由ではない。グラスや氷に恵まれない場合でも、３人まで…