まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

信楽焼

2005年2月に中部国際空港が常滑市沖に開港。知多半島南西部にある人口5万5千人の都市は、セントレアへの玄関口としてその名を全国に轟かす。ところで、良質の粘土を産出する常滑は、焼き物の産地でもある。平安末期に始まった窯業は、鎌倉時代に入り…

恩師、Pehda先生(202)

「若い女性が読んでいるだろう。決して言い間違えることのないように、中間母音を正確に発音しているのがありありと分かるよ。一歩間違えると、四文字語になるからね。緊張感が伝わってくる」1970年代の化粧品CMについてのペーダ先生のことば。現在はP&…

ボタンとリボン

「×」の印を「ペケ」とか「ばつ」「罰点」と呼ぶ。「罰点」に親しみや嘲りの気持ちを込める「坊」を付け加えると「バッテンボー」の出来上がり。本日話題の「ボタンとリボン」は、ボブ・ホープ主演のハリウッド映画『腰抜け二挺拳銃』の歌詞に出てくる“butto…

鬼塚道男

己の欲望のため他を傷つけたり、命を奪ったりする事件のニュースが後を絶たない。しかし、自分を犠牲にしても他の命を救おうとしたり、身の危険を顧みず共同体のために尽くそうとしたりする人物も世の中にはいる。本日話題の鬼塚道男は、後者の1人。バスが…

焦げる耳

みんなでその場にいない誰かの噂をしたとする。対象となった人物は、日本ではくしゃみをしているかもしれないということになっている。もちろん迷信だろう。英語では「くしゃみをする」は、“sneeze”。「ハクション!」に相当する擬音は“Atchoo!”。「ァチュー…

史上最大のバーゲン

ペリーが最初に浦賀に来航した1853年、クリミア戦争が勃発している。オスマン帝国領内の聖地エルサレムの管理権を巡ってロシアとオスマン帝国の両国が対立し開戦。翌1854年、英仏などがオスマン帝国に加担。クリミア半島に出兵し、セヴァストーポリ…

恩師、Pehda先生(201)

前回紹介したサミー・デイヴィス・ジュニア(Samuel George Davis Jr.)の続き。両親が旅回り一座に所属。父方の祖母に育てられる。高校は通信制を利用し卒業。1944年、19歳を迎える年に徴兵され陸軍へ入隊。芸歴から最前線には送られず、慰問部隊配属…

Son

“Gone with the Wind”の主人公Scarlett O'Haraにある“O'”の部分はofのfが無くなったもの。元の形は“son of”であるという。アイルランド系であることを意味し、「ハラの息子」が語源。“O'Niel”や“O'Conner”も同様。王や王族の庶子を表す“Fitz-”も仲間。“Fitz…

ニワトリグサ

1950年代後半の熊本県A市では、珍しくもないありふれた雑草である。一点から放射状に伸びるが、リュウゼツランのようには大きくならない。とげがある訳ではないし、尖ってもいない。濃い緑の葉は細長くて柔らかい。葉の長さは、4、50センチ。今もって…

新聞記事の面白さ(2)

地方議会議員選挙の応援に駆けつけたのはよいが、「必勝を期して」と言うべきところを「惜敗を期して」とやってしまった、元首相の衆議院議員TA。「日中の首脳が頻繁に往来する」の「頻繁」を「はんざつ」と読んだこともあった。政治家が話すプロなら、新…

Big Boy

今から70年前の1941年は、日本海軍が真珠湾を攻撃し太平洋戦争が始まった年である。米国本土では同じ年にユニオンパシフィック鉄道が、とてつもなく大きな蒸気機関車(4000形:Big Boyはその愛称)を発注した。4軸の動輪ユニットを2つ合体し、前…

恩師、Pehda先生(200)

バラク・オバマ大統領の登場と共に“Yes,we can.”「われわれにはできる」が流行したのは記憶に新しい。45年前の米国にも“Yes,I can.”で積極性をアピールした人物がいた。歌手でタップダンサー、ちょっとした物まねや俳優をこなすエンターテイナー、サミー・…

五百蔵くん

九十九(つくも)という苗字は、「次百(つぐもも)」が語源らしい。“The next number is one hundred.”ということか。小4の頃、同級生に綿貫さんという女の子がいた。子どもは残酷故、男子は「わっ、狸」と呼んでいたが、本人は意外とにこにこ。四月一日(…

アオサギ

職員を慰労するため、武田尾温泉に出かけたのは14年前。日月を利用した1泊2日の旅である。武庫川の上流、都会の喧噪とは無縁の静かな山間までJR大阪駅からわずか40分。宝塚駅までの30分は、どうってことはない都会の車窓風景が続く。アーバンエリ…

高取城趾

1704(元禄17)年にわずか225日で完成した大和川付け換え工事。担当した大名の1人が植村左衛門佐。居城は本日話題の高取城である。高取城は鎌倉末期の1332(元弘2)年、越智那澄により築城されたのが始まりという。建武の新政が始まる2年前…

−140°C

火星の極地方で予想される冬季の地表面温度である。地球上の最低気温−89.2℃(南極のヴォストーク基地で1983年に記録)どころではない。寒さが厳しいのは、大気層が極めて薄いため放射冷却が極端なためらしい。赤道付近では、地表面の温度が20℃くら…

恩師、Pehda先生(199)

“zephyr”(ゼファー)という語がある。ロングマン英英辞典には“a soft gentle wind”とあるから、「そよ風」がぴったりか。大文字の“Zephyr”はギリシア神話のゼピュロス(春を呼ぶ西風の神)に因み、擬人化された西風を意味する。米鉄道業の斜陽化が始まって…

お持ち帰り?

内輪のパーティを企画。中学生に頼んで目と鼻の先にあるMクドまで買いに行って貰った時のこと。30セットだったため4人で出かけたのであるが、大笑いしながら戻ってきた。店員が「こちらでお召し上がりですか、それともお持ち帰りですか」と尋ねたからと…

指紋

ど近眼故遠くを見るのは苦手だが、近くは普通の人よりよく見える。もっとも、ルーペの力にはもちろん及ばない。啄木の「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」ではないが、注意深く指紋を覗いてみた。指先の第一関節に近い部分は、関…

lost

今日は、“lost”についてちょっと。“lose”の過去、過去分詞形である。“a lost child”で「迷子」。“Lost World”といえば、『失われた世界』。シャーロック・ホームズ物で知られる、コナン・ドイルの小説。映画『ジュラシック・パーク』のタイトルにも使用され…

Glacier National Park

約6500万年前から今日に至る期間を新生代という。新生代にも地球は氷期と間氷期とを幾度となく繰り返す。アルプス‐ヒマラヤ造山帯や環太平洋造山帯が形成され、哺乳類が劇的に進化を遂げた時代でもある。途方もなく長い時間であるが、46億年に及ぶ地球…

恩師、Pehda先生(198)

「クイズ番組に“Twenty Questions”があるね。最初に、出題者が1単語の『あるもの』を想像する。次に、回答者は『はい』か『いいえ』で答えられる質問を出題者にしていき、特定化する。最初に『動物、植物、それ以外の鉱物など』の分野に分けられていること…

Canberra

英国から独立することとなった1901年、首都の座を巡ってメルボルンとシドニーとが争う。容易に決着せず、ほぼ中間地点(メルボルンの北東660kmシドニーの南西280km)に人工都市を建設することに決まるのは1911年。キャンベラという名称は、1…

『サアカスの馬』

安岡章太郎の短編。主人公は、運動オンチの上に学業成績は最低。おまけに怠け者ときている。「まあいいや、どうだって」が口癖。ふとしたことから、背骨の曲がった馬をサアカスのテント裏に発見。どうせ団長の哀れみを受けて生きているんだろうと考えるが…。…

Endeavour

NASAの開発した宇宙往還機。部品数250万点は、Atlantis Discoveryと同様に、人類の作った最も複雑な機械の異名をとる。初飛行は19年前、1992年の今日。1984年8/30初飛行のDiscoveryに比べて新しい。1986年1/28のChallenger空中分解…

ニューカレドニア

11/19付日記にある通り、サドバリーは世界有数のニッケル鉱山である。だが、形状記憶合金や電極製造に不可欠とはいえ、わざわざ地球の裏側から輸入したりはしない。身近な所に産出国があるに違いない。2010年版『日本国勢図会』に依り、ニッケル鉱…

恩師、Pehda先生(197)

「ステーキを食べにレストランに入ったとしよう。フォークは左、ナイフは右。オイスター用フォークは右だけど。食事中、フォークの先端は下向き。先端が上を向くような使い方はしない。ナイフで一口サイズに切ったら食べる。中には、最初にステーキを全部切…

嘉納治五郎

講道館の創始者。柔術の各流派を統合し柔道として大成。『坂の上の雲』の登場人物、広瀬武夫中佐も弟子の1人。教育者としての一面も併せ持つ。永年に渡り学習院教頭、東京高師校長、第五中学校校長を務める。灘中学校設立にも尽力。灘中学校高等学校の校訓…

タンプレ

「誕生日のプレゼント」の略だという。初めて「タンプレ欲しい?」と小学生に尋ねられた際にはまごついた。そう言えば、Sトリーは高級ビール、プレミアムモルツのCMを「金曜日はプレモルの日」などとやっている。略語に対してKY(空気読めない)になっている…

money

黄金週間の谷間。「連休前半で支出を控えた人は、後半はぱぁっと使おう。前半でぱぁっと使った人は後半も頑張ろう。高速道路も安いよ!」景気をよくしたい政府は、そう音頭を取るかもしれぬ。が、景気回復より持続可能な社会を作る方がもっと大切であろう。…