英国から独立することとなった１９０１年、首都の座を巡ってメルボルンとシドニーとが争う。容易に決着せず、ほぼ中間地点（メルボルンの北東６６０kmシドニーの南西２８０km）に人工都市を建設することに決まるのは１９１１年。キャンベラという名称は、１９１３年に総督夫人により命名された。ACT（The Australian Capital Territory：オーストラリア首都特別地域）北端に位置。設計に当たったのは、シカゴ在住の米人建築家ウォルター・バーリー・グリフィン。都市計画を決定する国際コンテストが開催され優勝したという。フランク・ロイド・ライトの事務所で働いていた時期がある。人工湖を境に２つの部分に分け、一方には国の機関、もう一方には文化施設が建設された。湖南側の円が印象的。現在の人口は、全豪８位。臨海部のない都市としては最大の３４万５千人を擁する。最高気温の年平均は１９．７℃、最低気温の年平均は６．５℃と、内陸部高地に位置するため冬（６月〜８月）の寒さが厳しい。最低気温の記録は、氷点下１０℃である。「キャンベラっ子」は“Canberran”。都市名がキャンベラに決定されるまでには、様々な候補が挙がったという。“Olympus”（オリンパス）“Captain Cook”（探検家キャプテン・クック）“Shakespeare”（英語圏故、シェークスピア好きはペーダ先生だけではないということ）“Paradise”（天国）“Eucalypta”（ユーカリの学名）“Kangaremu”（カンガルーと走鳥類のエミュー）“Sydmeladperho”など。最後の名称は、主要都市「シドニー」「メルボルン」「アデレード」「パース」「ホバート」継ぎ足した合成語であろう。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『国に参勤や（クニニサンキンヤ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：肩を組み、内側の足首を…。
