まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Zhuangzi(11)

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。朝菌不知晦朔。 けい(虫偏に惠)蛄不知春秋。 朝菌(ちょうきん)は晦朔(かいさく)を知らず。 けい蛄(こ)は春秋を知らず。 朝にちょっと生えるキノコは、朔日(ついたち)も晦日(みそか)もその区…

Old-Timers’ Day(4)

コメント中の“He”は、背番号「6」NYYの前監督Joe Torreを指す。選手時代は捕手。万事控え目で、記者会見でも大風呂敷を広げない。陰になり日向になりMatsiuを支えた人物として知られる。移籍1年目の'Dekiが打撃不振に陥り、メディアから連日“Groundout Kin…

Old-Timers’ Day(3)

日本メディアがほとんど報じないものの、現地で話題となった松井のコメントを紹介する。 “He helped me in so many ways. Maybe I wouldn't be where I am without him,”Matsui said,through his old familiar interpreter. 「『監督には色々とお世話になり…

古地図(6)

元禄4年完成の「新撰増補堂社仏閣絵入諸大名御屋敷新校正大坂大絵図」。長ーッ! お城や橋の名以外にも現存するものがある。北御堂に南御堂、高津神社、四天王寺など。お初天神と思しき場所には、「天神」とだけ記されている。「お初」が抜けていても当然。…

古地図(5)

現在のNHK大阪放送会館辺りを元禄4(1691)年まで遡る。建ち並ぶのは、土岐伊豫守(とき・いよのかみ)の家中屋敷、同下屋敷。下屋敷というのは、上屋敷に対する控えの別邸。法円坂一丁目一帯も伊豫の守家中屋敷に充てられている。出羽上山藩の藩主だっ…

Jacob

日本語では「ヤコブ」。双子の兄、エサウのかかとを掴んだまま生まれた、と旧約聖書にある。直訳が「かかとさん」となる所以。4人の妻との間に生まれた男子12人が、イスラエル十二部族の祖とされる。英語の“Jacob”「ジェイコブ」“James”「ジェイムズ」、…

いみじうきたなきもの

「蛞蝓(なめくじ)。えせ板敷の箒。殿上のがふし(合子)」 杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百五十段。 「ひどく不潔なもの。なめくじ。汚い板の間ばかり掃く箒(ほうき)の先っぽ。殿上の間に備えつけてある塗りのはげた蓋(ふた)付き椀(…

古地図(4)

「新校正大坂大絵図」の3回目。四天王寺(絵図上の表記は「天王寺」)の境内が広い。西門の鳥居や方丈が描かれているだけでなく、五重塔、金堂、講堂が中心線上に並ぶ様も分かる。現在のように多く棲息していたかどうかは不明ながら、亀の池も見て取れる。…

Zhuangzi(10)

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。至人無己。 神人無功。 聖人無名。 至人(しじん)は己(おのれ)なし。 神人は功なし。 聖人は名なし。 本当にできた人間には、自分というものがない。天地間の自然と同化し、自分の欲で動くということ…

Old-Timers’ Day(2)

本年6/23付ニューヨーク・ヤンキーズHPから引用。 “Hideki Matsui makes his Old-Timers' Day debut at Yankee Stadium” 「松井秀喜、往年の名選手の日デビューを果たす」 “all four infielders were on the right side of second base” 「内野手4人全…

Old-Timers’ Day

ピンストライプゆかりの名選手がスタジアムに集結。二手に分かれてプレーする日である。68回目を迎えた本年6/22は、Rickey Henderson,Reggie Jackson,Joe Torreら50人が参加。名前がアナウンスされると、一人ずつ歩いてダイヤモンドの外側に向かい一…

古地図(3)

長すぎるので、名称を簡略化。「新校正大坂大絵図」の続き。享保の改革(1716〜1745)が始まる25年も前だが、沿岸部には既に開発された新田が見える。当時、大坂の人口は35万人。但し、武士は勘定に入っていない。八百八橋と呼ばれた地だけに、…

古地図(2)

大坂に関する地図で2番目に古いのは、「新撰増補堂社仏閣絵入諸大名御屋敷新校正大坂大絵図」。元禄4(1691)年に描かれたもので、タイトルがやたらに長い。淀川、大和川、平野川、駒川などが、大坂城北側で合流しているのが見て取れる。大和川は、柏…

dive

ブッシュ前大統領の父、ブッシュ元大統領が、90歳の誕生日を記念して上空1800メートルからのスカイダイビング(!)に挑んだ。本年6/12のこと。75歳、80歳、85歳の誕生日にも降下したという。高齢の上、パーキンソン病で両脚が不自由なため…

古地図

江戸期の大坂の様子が知りたくなり、はるばる出かけた国土地理院ではショップをウロウロ。結局、お気に入りが見つからないまま帰阪。残念に思っていたら、様々な古地図がネット上に公開されているのを知る。眺めた中で最古のものは、明暦3(1657)年の…

せめておそろしきもの

「夜鳴る神。近き隣に盗人の入りたる。わが住む所に入りたるは、唯物もおぼえねば、何とも知らず」 杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百五十一段。 「たまらないくらい怖いのは、夜の雷。すぐ隣に入った盗賊。自分の家に押し入られたら無我夢中…

Zhuangzi(9)

老子とともに道家の代表者とされる、荘子のことばから。鷦鷯巣於深林、不過一枝。 偃鼠飲河、不過滿腹。 鷦鷯(しょうりょう)、深林に巣(すく)えども、一枝に過ぎず。 偃鼠(えんそ)、河に飲めども、満腹に過ぎず。 ミソサザイは深い森の中に巣を作るけ…

ペルナンブーコ・アリーナ

ブラジル東端レシフェに新設されたサッカースタジアム。4万4千人収容で2013年の完成。同年のコンフェデ杯では、イタリア代表対日本代表戦に使用された。結果は、4−3で日本の惜敗。本年のワールドカップ1次リーグでは、C組日本代表対コートジボワー…

manner

「やり方、態度」「行儀、作法」などの意を表す。ただし、後者の意味では常に複数形。“Where are your manners?”「失礼な態度を改め、行儀良くしなさい」無作法をたしなめる表現。“Mind your manners.”“Remember your manners.”「礼儀作法に気をつけなさい」…

かくしごと

駒川「川源」まで散歩した帰途のこと。銭湯近くまで戻ると、不意に子らの歓声が上がった。普段なら躊躇なくパスするところだが、珍しく足が向く。未踏破の路地から聞こえてくる上に、帰宅ルートからも外れないからである。にぎやかな声が最大となったのは、…

ありがたきもの(3)

「物語、集など書きうつす本に墨つけぬ事。よき草紙などは、いみじく心して書けども、必こそきたなげになるめれ。男も女も法師も、ちぎり深くてかたらふ人の、末まで中よきかたし」 杉本苑子氏による現代語訳で『枕草子』七十七段を味わう3回目。 「物語や…

重陽の節句(2)

“9”ですぐに思い浮かぶスポーツは、野球。2014年シーズンの開幕ダッシュに成功したかと思いきや、交流戦に突入すると同時に息切れしたのは広島。マエケンの調子も今ひとつ。ツキもまわってこない。カープ女子の声援が実を結ぶのは、いつの日か。ネーミ…

重陽の節句

易学で使用される語に「陽」がある。積極的・活動的な事物を表し、天、日、春、夏、南、昼、男などの象徴。これらに対する地、月、秋、冬、北、女などは「陰」。消極的・受動的な事物とされた。数字にも「陰」「陽」の区別がある。奇数が「陽」で、偶数は「…

川源

散歩に出かけ、駒川の「川源」を覗いた時のこと。「泉源」ではないから、天然の湧き水を想像してはいけない。高度処理した下水を引き、長居公園通りの地下から人工的に湧き出させる仕掛けである。一見したところでは、着色状態が当たり前のC国水道よりはずっ…

Zhuangzi(8)

老子とともに道家の代表者とされる、荘子のことばから。擧世而譽之、而不加勸。 擧世而非之、而不加沮。 世を挙(こぞ)って之(こ)れを誉むれども、勧(すす)むることを加えず。 世を挙って之れを非(そし)れども、沮(はば)むことを加えず。 宋栄子と…

compliment

「誉めことば」「挨拶のことば」。社交上のお世辞の意。程度を越えた追従“flattery”とは区別される。「補語」や「余角」を表す、名詞の“complement”と発音は同じ。日常の使用頻度は、“compliment”の方が高い。『ジーニアス英和大辞典』は、“Your presence is…

山小屋?

尊敬する大統領をアメリカ人に問うと、必ず有力候補に挙げられるリンカーン。各種調査でも1位の座を譲ることは少ない。ケンタッキー生まれであるが、56年の生涯のうち31年間を過ごしたのはイリノイ州。州都スプリングフィールドには、彼が暮らしていた…

ありがたきもの(2)

「主謗(そし)らぬ人の從者。つゆの癖缺點なくて、かたち心ざまもすぐれて、世にあるほど、聊(いささか)のきずなき人。同じ處に住む人の、互に慚(は)ぢかはし、いささかの隙なく用意したりと思ふが、遂に見えぬこそかたけれ」 杉本苑子氏による現代語訳…

ありがたきもの

「舅に褒めらるる壻。また姑に思はるる婦の君。物よく抜くる白銀の毛抜き」 杉本苑子氏による現代語訳で『枕草子』七十七段の紹介。 「めったにお目にかかれないものを挙げてみよう。妻の父に褒められる婿。夫の母親によく言われる嫁。トゲにしろ毛にしろ気…

huff

「怒る、激しい息づかいをする」という意味の自動詞で用いるのが普通。熟語“huff and puff”なら「不平を言う、息を切らす」。童話「三匹の子豚」“The Three Little Pigs”に出てくるオオカミの科白が有名。最初は優しく “Little pig,little pig,let me in!” …