まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

ありがたきもの(2)

「主謗(そし)らぬ人の從者。つゆの癖缺點なくて、かたち心ざまもすぐれて、世にあるほど、聊(いささか)のきずなき人。同じ處に住む人の、互に慚(は)ぢかはし、いささかの隙なく用意したりと思ふが、遂に見えぬこそかたけれ」
杉本苑子氏による現代語訳で『枕草子』七十七段を味わう2回目。
「主人を謗らぬ従者。悪い癖や欠点が全くなく、容貌も気性も人並み以上で、生涯いささかのしくじりもしでかさない人物。また、お互いに相手の美点を認め合い、幻滅させまいとして慎重な配慮を怠らぬ者同士でも、一つ邸内に住んでいては、最後までその緊張を持続しぬくのはむずかしい。やがては、どちらともなくボロを出すのが決まりである」
上司の悪口を言わない部下は、確かに珍しい。でも、居酒屋や赤提灯で気炎を上げるのが関の山。くしゃみをする側は、「言われるうちが花」くらいに思っておくのがよい。ところで、表現の自由のないご近所の話。党への批判は、銃殺や投獄に直結。日の本では呼吸のように当たり前の行為が、海を渡れば命懸け。居酒屋でも気を抜く訳にはいかない。商売もさぞやりにくかろうに。


   即詰みの1三角を見落として
   五段に苦杯の「二冠」も人の子


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『短気、チキン族(タンキチキンゾク)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:保安検査に使用。