まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

ありがたきもの

「舅に褒めらるる壻。また姑に思はるる婦の君。物よく抜くる白銀の毛抜き」
杉本苑子氏による現代語訳で『枕草子』七十七段の紹介。
「めったにお目にかかれないものを挙げてみよう。妻の父に褒められる婿。夫の母親によく言われる嫁。トゲにしろ毛にしろ気持ちよく抜ける銀の毛抜き」
今でも、舅や姑に関する悩みや相談は多い。新聞の「人生案内」にも度々登場する。この点に関しては、千年経っても日本人はあまり変わらない。意外なのは、銀製「毛抜き」の性能の悪さ。眉毛を処理した後で更に高い位置に墨で眉を描くのが、平安時代の風習。永久脱毛施術の存在を知れば、少納言は狂喜するか。「めったにない」の意だった「ありがたし」。「感謝」の意で用いられるようになるのは、元禄以後のこと。700年後に起きることばの「ビッグバン」を、当然のことながら少納言はご存じない。


   優勝とホラ吹く「天狗」の鼻を折る
   佐々木五段の秒読み勝負


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『すげえビルをかく(スゲエビルヲカク)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:更迭する。