まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Sunset Blvd

『復讐を抱いて眠れ』中に出てくる道路。手がかりとなる屋敷がこの沿線にあると睨むコロンボ。引き伸ばしてもらった写真をダッシュボードに貼ると、車中から探索を開始する。“Blvd”は、“boulevard”「街路樹や側道を備えた広い道路」の短縮形。元来のフランス…

『復讐を抱いて眠れ』(3)

出来の良い作品ながら、気になるところを少々。 一般的な土葬ではなく、描かれるのは火葬ばかり。“Cremation Burner ON”のボタンを見る米国人は、さぞドキッとすることだろう。歳を食ったからか、ピーター・フォークの演技に過剰なところがある。特に、被害…

『復讐を抱いて眠れ』(2)

“PH”が“photo”、“SB”が“Sunset Blvd”「サンセット大通り」の略だと気づくのは、聞き込みに出かけたタクシー会社でのこと。渋滞する“Hollywood Blvd”「ハリウッド大通り」を黒板に書く際、運転手が“HB”と略すのを目撃。ぴんと来る、という設定。被害者が生前…

『復讐を抱いて眠れ』

刑事コロンボの第67作。1998年に放送された際の原題は、“Ashes to Ashes”『灰は灰に』。ピーター・フォークは71歳。ここまで老けた刑事など、現実には探す方が無理。が、積み重ねてきた「雰囲気」と脚本の良さとが相まり、リアリティの欠如を補って…

にくきもの(10)

杉本苑子氏による現代語で味わう『枕草子』二十五段。 「眠くて横になったとたん、細い声で鳴きながら顔のそばを飛び回りだす蚊も憎い。小さな羽根のくせに、身体相応のかすかな羽風を起こすのさえ癪にさわる。ぎしぎしきしみをたてる車を、平気で乗り回す人…

Xun Zi(3)

孟子の性善説に対し、性悪説を唱えた荀子のことばから。木受縄則直、金就礪則利。 木は縄を受けて則(すなわ)ち直く、金(かね)は礪(れい)に就(つ)いて則ち利(と)し。 墨糸(すみいと)を用いることによって、材木を真っ直ぐに切ることができる。砥…

ご寿命(8)

先代の「病歴」を隊長の家事日誌から引用する。 新品購入後3ヵ月で早くもエラー。メーカー保証期間内のため、内容には無頓着。番号を記録せず。無料修理。3年後に2度目のエラー。番号643は、暖房ポンプの故障。10年保証に加入していたため、難を逃れ…

ご寿命(7)

前日のリモコン「暴走」の余波が残る、入れ替え工事前夜。怖くてリモコンをONにできない。仕方なく、シャワーだけを水のまま使う。お湯無しは、人生初。プールでは生ぬるく感じられるが、水道管直結となると話は別。頭からかぶると、真夏といえども冷たい。…

ご寿命(6)

入れ替え工事2日前になってリモコンの病状が更に悪化。「危篤」というか、「発狂」状態となる。手を触れてもいないのに、突然、シャワー温度とバスタブの湯温表示がそっくり入れ替わった。のみならず、数分後にはメロディが鳴って「給湯温度が変更されまし…

ご寿命(5)

一旦リモコンをOFFにしたY野氏。すぐにONに入れ直し「生きている」ことを確認。急いでいる客か否か、知りたかったのだろう。(残念なことに、全然焦ってはいない)窓外を一瞥。セレッソの本拠地と知り、羨ましそうな表情がチラリ。和んだ気分が漂う。最低価…

ご寿命(4)

現地調査(無料)が一番早かったのは、LC。電話で見積もりを依頼した当日に現れる。三十路中頃の瓜実顔にクールビズ。貫禄をつけるためか、小さなあごひげを蓄えている。黒靴は安物だが、汚れてはいない。笑顔で差し出した名刺には、Y野T一とある。早速スマ…

Xun Zi(2)

孟子の性善説に対し、性悪説を唱えた荀子のことばから。不登高山、不知天之高也。 高山に登らざれば、天の高きを知らず。 高い山に登らなければ、天の高さは分からない。自分自身が相当の偉さに達しなければ、人の偉さは分からない。学んでみなければ、学問…

にくきもの(9)

杉本苑子氏による現代語で味わう『枕草子』二十五段。 「人に見つかるまいとして、あわてて出てゆくさいに、長烏帽子(ながえぼし)をなにかにぶつけて、ガサリと大きな音をたてるのも困る。伊予簾(いよす)などがかけてある所をくぐるとき、頭からもろに跳…

ご寿命(3)

最初に最大手Oガスの子会社Hで検索。N社製後継機種の価格は40万円前半から50万弱。「ぼったくり」に近い水準に嫌気が差す。すぐさま見積もり依頼先からオミットとなった次第。売り上げNo1を喧伝するY、2番手L、それに京阪神が営業エリアのLCの3社をリ…

ご寿命(2)

だましだまし使用を続け、1週間が経過。お湯張りスイッチが勝手に消灯するまで15分を切った頃、「症状」が重篤化した。再びONを押して復活させても、すぐに「失神」するようになってしまったのである。音声ガイド付きリモコンの交換は、3、4万円。外に…

ご寿命です

文月を迎える頃、ガス給湯器の「体調不良」が目につき始めた。「お風呂が沸きました」の声から半時間も経過すると、お湯張りスイッチが何の前触れもなく消灯してしまう。リモコン本体の電源は入っているから、時刻や湯量、シャワーやバスタブの湯温表示は普…

阪急2000系

最初の出会いは、神崎川駅ホーム。小4の頃、大阪市内にある叔母宅へ向かうのに普通列車を待っていた。優等列車に1010系、普通には920系という感じの運用なのに、入線してきたのはピカピカの6両編成。しかも普通列車だから、2度びっくり。それまで…

通過標識灯

装備していれば、駅や信号所に接近してくる列車の種別が視認しやすい。離れていても、停車列車なのか、通過する優等列車なのかの確認が容易。線路内立ち入り作業を実施する際、注意喚起にも役立つ。JR西では見かけない。最新型の阪急1000系では、尾灯と…

停車駅多すぎ?

上品で快適と評判の阪急6300系だったが、競合するJR新快速の速度には太刀打ちできない。最高速度が110キロと低め。JRは130キロですっ飛ばす。ヨーイングなど、どこ吹く風。新大阪、高槻と2駅に停車。狭軌のハンデを背負っているのに、京都には2…

Xun Zi

孟子の性善説に対し、性悪説を唱えた荀子のことばから。 弟子が師を越えて優れているという名声、「出藍の誉」は、ここから生まれたという。青取之於藍、而青於藍。 青は之を藍(あい)に取りて、藍よりも青し。 青色の染料は藍の葉から取るが、元の藍色より…

にくきもの(8)

杉本苑子氏による現代語で味わう『枕草子』二十五段。 「ところで、その男だが、たとえば宮中の私室など、人目をはばかる狭い場所で、やむをえず無理に隠して寝させているようなとき、こちらの苦心も知らぬげに大いびきをかき出すのも憎らしい。同僚に気づか…

偽薬

有効成分が含まれていない薬を投与しても、症状がある程度改善する患者が存在するという。薬を処方されているという安心感や期待によって、否定的な思考が停止。症状が改善するためらしい。薬を使用する治療法ではないが、7/12放送のNHKスペシャル「腰痛…

阪急6300系(2)

40年前の阪急梅田駅。毎正時に特急2本と急行の計3本が同時に発車。ポイントを渡る度に蛇行し、本線へ。タイミングに恵まれれば、入線してくる車両と合わせて上下6本が行き交うシーンに遭遇できた。淀川に差し掛かると、宝塚線急行と京都線特急とが僅か…

阪急6300系

板チョコそっくりにデザインされたM治大阪工場、Sトリーの山崎蒸溜所を横目に桂着。嵐山線ホームに移動。待機している4両編成に驚愕。かつて特急専用車として京都線に君臨していた、6300系だったからである。3枚扉に改造され、クロスシートの一部もロ…

阪急京都線

嵐山へ出かけた昨秋、大阪駅から阪急梅田駅2階に向かう。以前は地上と地下でしか繋がっていなかったのに、知らぬ間に便利な歩道橋ができている。3階ホームに上がるのは、ほぼ10年ぶり。train buffを自認しているものの、実はハンドルを握る方はもっと好…

Zhuangzi(50)

老子とともに道家の始祖とされる、荘子のことばから。 「莊周」は、荘子の名。莊周夢爲胡蝶。 荘周夢に胡蝶と為(な)る。 荘子は、かつて夢の中で胡蝶になった。夢が覚めるまでは、自分が荘周であることをまったく忘れていた。我に返ると、今度はかつて胡蝶…

阪急梅田駅(2)

半世紀以上も昔、ATSが導入される前のこと。阪急の旧梅田駅で暴走事故が発生。車止めを突き破った電車が神戸線ホームに乗り上げ、多数のけが人が出た。9号線だったように思う。事故から13年が経過した頃でも、新駅の9号線には献花が絶えなかったからであ…

にくきもの(7)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十五段。 「大事な話を聞こうとすとき、火がついたように泣き出す赤ん坊。縁起の悪い烏がたくさん群れ飛びながら鳴き交わすのもいやなものだし、人目を忍んで訪ねてきた男にほえかかる犬も、打ち殺してやりたい…

東武浅草駅

阪急梅田ターミナルが完成した頃の東武浅草駅。DRC特急「けごん」に乗るため訪れたのだが、古ぼけた駅舎に入線する列車は、最大4本。先細りのホームは、途中からカーブ。乗り降りが危険なレベル。デラックス・ロマンス・カーの名称に期待がふくらみすぎたせ…

阪急梅田駅

万博に空前の6400万人が来場。「宴」が終了してしばらく経った頃、今の場所に引越が完了。それまではJR線の南側、現在の阪急グランドビル辺りに地上ホームがあった。9面9線を備え、ひっきりなしに電車が発着する様は当時も同じ。ただ、ホームが短く、…