まちゃつの徒然日記

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にくきもの(9)

杉本苑子氏による現代語で味わう『枕草子』二十五段。
「人に見つかるまいとして、あわてて出てゆくさいに、長烏帽子(ながえぼし)をなにかにぶつけて、ガサリと大きな音をたてるのも困る。伊予簾(いよす)などがかけてある所をくぐるとき、頭からもろに跳ねあげて、すさまじい音をざらざらとたてる男も憎い。上縁(うわぶち)に布をつけた帽額(もこう)の簾(すだれ)などは、まして硬い物が下に置いてあったりすると大きな音がする。端のほうを静かに引き上げて出入りすれば、音などすこしも聞こえはしないのに…。引き戸を荒っぽく開ける男も憎らしい。障子なども同様、へたに開け閉てするからガタピシ鳴るのだ。つまりは忍び男としての配慮が足りないのである」
烏帽子は、元服した男子が略装につける袋形の被り物。伊予簾は、上質のすだれ。帽額は、御簾の上部の外側に幕のように横に張る織物。
若者語で言う“KY”だろう。どんな職場にも、気遣いの至らぬ向きはいるものだ。


   「人権派
   ダークサイドに
   配慮見せ


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『地位より砥石だ(チイヨリトイシダ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:大鵬北の湖ら。