まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

ニワトリグサ

1950年代後半の熊本県A市では、珍しくもないありふれた雑草である。一点から放射状に伸びるが、リュウゼツランのようには大きくならない。とげがある訳ではないし、尖ってもいない。濃い緑の葉は細長くて柔らかい。葉の長さは、4、50センチ。今もって名前のよく分からないその草を、長靴を履いた祖父HHは鎌で数本刈るとバケツに入れる。一ヵ所で全部は取らない。暫く歩き道端で同じように刈ると、次は畦道でという具合に移動しながらバケツが一杯になるまで採取する。草の名を尋ねると、返ってきたのが「ニワトリグサ」。「しんせい」という銘柄の煙草をよく買いにやらされていたから、採取を手伝う旨申し出る。が、やらなくていいという。5歳のまちゃつに鎌を使用させるのは、危険だと判断したからかもしれない。30羽ほどの白色レグホンに普段は配合飼料を与えるのだが、卵の殻を丈夫にするためか、細かく砕いた貝殻と一緒に刻んだニワトリグサを与えることもあった。植物図鑑で見ると「タニワタリ」に似ているが、不詳。図鑑の説明には、西日本の暖地から亜熱帯にかけて自生するとある。HHには台湾の裁判所での勤務経験がある。彼の地でニワトリに与えているのを見聞きしたことがあったのかもしれない。日本では現在、絶滅危惧1類に指定されている。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『山村に鷹(サンソンニタカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:石灰水を白濁させる。