吉田兼好著『徒然草』二百十七段から。
「『金持ちなるための心の持ち様その四。金銭に関し、たとえ恥ずかしい目に遭っても(ケチだと罵られても)、他人に腹を立てたり、恨んだりしてはならない。心の持ち様その五。正直を貫き、約束を厳守せよ。以上を守って利益を求めるなら、その人に富がやってくることは、火が乾いているものに移り、水が低きに流れるように極めて容易に行われるにちがいない。銭がどんどん際限もなく貯まる時は、酒宴に臨み、美声を聞き、女性の美しさに目を留めるというようなことに熱中しなくても、住宅の改築に手を出さなくても、願いが成し遂げられなくても、心は永久に安らかで楽しいものである』というのが、ある大金持ちの意見である」
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『宝蔵、審査(ホウゾウシンサ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:玄奘。