まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

フォン・ブラウン(3)

物理と数学がからきし出来なかったことが理由なのかどうか、両親は3年後にフォン・ブラウンをドイツ北西部の学校に転校させる。孟母三遷の教えを地で行くような話やねぇ。フォン・ブラウン16歳である。寄宿舎を持つこの学校は、オランダ国境が間近の北海沿岸の島に位置。人口20万人のオランダの都市、フローニンゲン(「浮浪人間」と違うでぇ)からはわずか50キロだが、ドイツでは辺境。転入後に物理と数学の成績が急上昇する。娯楽が何もない環境で学問に集中できたからではない。ロケット開発のパイオニア、ヘルマン・オーベルト博士の著書『惑星空間へのロケット』(フォン・ブラウンが11歳だった、1923年の出版)に接したからという。ロケット工学に対する興味に目覚め、物理や数学に熱中するようになる。1冊の本との出会いは、人類初の有人月面探査成功となって41年後に結実する。18歳でベルリン工科大に入学。同時に液体燃料ロケットを研究している宇宙旅行協会にも加入。ヘルマン・オーベルト博士との共同研究にも加わり、液体燃料ロケット開発のアシスタントを務める。良好な師弟関係だったのだろう、後に自身がアポロ計画の責任者となった際、オーベルトをNASAに招聘している。師匠が18歳年上だが、フォン・ブラウンの死後も12年長命を保ち95歳で亡くなっている。


   長居より涼しきピッチ味方して
   セレッソ生き生きスペイン下す


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『良き訓辞言うか?(ヨキクンジイウカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:1006字。