まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(287)

ペーダ先生ご使用教材の1つにPhilip Roth著“Goodbye,Columbus”がある。若いユダヤ系男女の出会いと別れを描く短編で、1959年の発表。翌60年の全米図書賞を獲得し、ロスが有能な新人作家として認められる端緒となる。69年には同名の映画がRichard BenjaminとAli MacGrawの共演で制作された。「平凡な恋愛小説」「主題が今イチよく分からない」という意見も散見される。『さようなら、コロンバス』を評価する声を紹介してみよう。先ずは、階級差別アメリカ社会に同化しようとする裕福な2世3世とユダヤ人居住区で育ち民族の伝統を守ろうとする比較的貧しい人たちとの間に生じる軋轢。物語冒頭の会員制プール(グリーン・レイン・カントリー・クラブ)の場面に続く下宿先の叔母の家での描写。高級住宅地に住む、会ったばかりのブレンダ宅に電話をかけようとする主人公ニールが浴びる、叔母グラディスの科白が強烈。「まるでカサノヴァ(イタリアの冒険家・漁色家)ね」顰蹙行為を止めるようにとの叔母の意図だが、ニールは全く意に介しない。2つ目は、同じユダヤ系の中間層にあっても存在する職業に対する見方の相違。中の上と中の下とでは職業に対する捉え方が違う。最後が婚前交渉と避妊の問題。以上をあぶり出したんと違いまっか。評判の作品という以外、ペーダ先生からのコメントはなかったが…。


   十億はいくら何でも多すぎる
   努力の果実をゴーンが独占


それでは、本日のシャッフルクイズ。


日根野太鼓(ヒネノタイコ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:狭い。