まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

数の子

ニシンの姿が頭の角張ったイワシに似ることから、「カドイワシの子」「カドの子」「数の子」と訛ったらしい。正月用に買い求め、トフコさんに調理してもらう。コリコリやりながら、「命の水」をやるのは無上の楽しみ。年中食べていたいが、そうもいかない。たった1キロを購入するのに、諭吉さん1枚では不足するからである。「黄色いダイヤ」なるあだ名を頂戴するまでになっている。高級食材の代名詞とも言える数の子だが、現代とは裏腹に貧しい人々にとっての副食No.1だったことがある。江戸時代のことで、高貴な方は決して口になさらなかったようである。現在のような塩数の子が登場するのは明治も後期に入ってからという。当時出回っていたのは、干し数の子。貴重な塩が要らないし、かさばらず輸送費も安くついたからだろう。『下級武士の食日記』によれば、調理法は現在とさほど変わらない。だが、干してあるだけに手間がかかる。先ず薄い塩水に浸す。いきなり真水でやるより塩抜きが早くなるらしい。1日に3〜4回水を替え、3〜4日したら真水で戻すというもの。戻ると3〜4倍に膨らむ。漁師の作業小屋に忍び込み数の子をたらふく頂戴したクマが、後日のびているのを発見されることもあったとか。数の子好きのまちゃつだが、味付け数の子だけはパス。旨かったためしがない。


   エアコンの次にレンジが音を上げて
   寄る年波は人だけでなし


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『派手な足裏(ハデナアシウラ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:ろくに返事もしないで、冷淡に扱う。