まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

健常者の無関心

梅の開花が気になった2月の下旬、長居公園を散策しようと正午過ぎに垂直長屋をはい出す。雪、曇天、お湿りと続いた後の穏やかな日和の中、山坂の緩やかな勾配を1町ほど上る。勾配は活断層の名残。建築を規制すべきだろうが、現状は住宅密集地(T_T)。北口から公園に入ると、いつもと様子が違う。サッカー日本代表を描いた旗や幕が飾られ、スタジアムの周囲には既に入場待ちの若者が陣取っている。キリンカップアイスランドVS.日本代表)が開催されることは承知していたが、試合開始の7時間(!)前である。ウィークデイ故、並んでいるのは授業をサボった大学生? ジベタリアンとなって暇つぶしのゲームに興じている。観客誘導用か、夥しい数の柵が競技場を巡り、場所によっては放射状に設置されている。歩きやすそうなコースを求めて周囲を見渡すのと、老女がグリーンの柵に垂直に突き当たるのとがほぼ同時。白杖で地面をさぐりつつ柵沿いに南西へ歩き始めるが、環状の柵に所々設けられた出っ張りに引っ掛かってしまう。人は大勢いるのに、誰も助けに行かない。トフコさんと共に駆けつけ援助を申し出る。肘を握らせ、目的地を訪ねると「ホンブへ行きます」「まっすぐ」との返答。これじゃ、どちらに行けばよいか不明。とりあえず南にゆっくり進む。「お忙しいのに、済みません。テニスコートの方です」との発言に方向が合っていると安堵。が、1分もすると「大丈夫です。有り難うございました」のことばと共にお手伝いは終了。何かまずいことをやらかしたかな、との思いは杞憂。点字ブロックに達した瞬間だったのである。黄色くないので気づかなかったが、よく見ると公園内の歩道の一部に取り付けられている。大丈夫と言われても心配だ。しばらくは、身障者センター方向に歩む後ろ姿を見つめた。スマホに気を取られ、ぶつかりそうになって初めて白杖に気付く健常者(愚者?)を何人も見かけた。無事に到着できただろうか。百株ほどある肝心の梅林は、開花が遅め。西端にある白梅1株だけが5輪の花びらをつけていた。オリンピックの洒落ではない。視覚障害者の話に戻る。老女を困惑させたのは、命綱の点字ブロックを横切る形で設置された柵。事故が起きる前に、主催者とゆとりとみどり振興局の両者が対策を講じるべきであろう。もちろん、事後に管理事務所に出向き、事情を伝えはした。公園は、サッカー協会やファンのためにだけあるのではない。


   秘書は白悪いのは俺ボス言わば
   あるはずのない悪い逆夢


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『靴をめかす(クツヲメカス)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:才能を表に表さない・