青木直己著『下級武士の食日記』NHK出版から。
故郷和歌山を離れて江戸勤番長屋で暮らす侍が、年間に食した魚種を多い順にリストアップ。もちろん倹約に励んでの結果である。
魚種 回数 年計 1回当たりの費用
いわし 42(718文) 17文
さけ 18(461文) 25文
かつお 15(456文) 30文
まぐろ 14(802文) 57文
このしろ 9(176文) 19文
はまぐり刺身7 (94文) 13文
さば 6(140文) 23文
ぶり 6(112文) 18文
あんこう 4 (68文) 17文
どじょう 3(448文)149文
以下略。
伴四郎が普段口にする魚は、いわしだったことになる。特筆すべきは、1回当たりかつおの5倍を支出した魚があること。それは、
どじょう。
もりそば約10杯に相当。当時は、鍋や汁物、雑炊、なれ鮨などにしたらしい。旬は、冬ではなく夏というから、二重の驚き。珍しいところでは、
さめ 2(200文)100文。
どう調理したのだろう? 今なら、フライやムニエルにするらしいが…。
高すぎる理想にジョンブル嫌気さし
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『市域、生かせ(シイキイカセ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:蘇らせる。