まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

機転

1979年、子ども将棋大会が日本橋の東急デパートで開催された。「よい子日本一決定戦」というタイトルの「低学年の部」で優勝したのは、青森県出身の小学3年生。介添えが必要なため、将棋雑誌の編集長が手弁当で務めている。当時53歳。都内の移動に使用したのは自家用車。だが、子どもは大の車嫌い。車酔いがひどいのが理由。転がし始めると、すぐに「降りる」を連発する。困り果てた編集長。一計を巡らし、
前夜は一睡もしていないため、眠くてしようがない。
万が一、事故でも起こせば大変なことになる。
居眠りをしないか、よく見張っていて欲しい。
という3点を伝えた。効果はてきめん。目的地まで大人しく乗車していたという。直接話法なら、
「坊や、よく聞いとくれ。おじさんは仕事が忙しくて、一晩中寝ていないんだ。運転中に眠ってしまったら事故を起こすかもしれないだろう。居眠りしていないか、よく注意して見ていてくれないか」
というところか。
「おじさん」は、『近代将棋』の創刊者、故永井英明氏。アマ八段! 存命中、NHKの番組内での述懐である。元奨励会員だけあって、とっさの機転はさすが。「坊や」は、先崎学九段。竜王戦五組を順調に勝ち進んだ今シーズンだったが、決勝で黒沢怜生五段に敗れている。


   八十爺を議会に送るポピュリズム


それでは、本日のシャッフルクイズ。


親鸞、満点(シンランマンテン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:飾り気がなく純真。