殺害現場は、クラブの二階。階下には会員が集まっている。気付かれないように実行するには、発射音を軽減する必要がある。犯人のオリバー・ブラントは、I.Q.が高いという設定。抜かりなくサプレッサーを準備している。サプレッサーというのは、発射音や発射光を軽減する筒状の部品。銃口に取り付けて使用する。ところが、バーティ殺害にブラントの使う拳銃は奇妙奇天烈。弾倉が回転するリボルバーと呼ばれるタイプなのである。自動式と異なり、リボルバーには銃身と回転する弾倉との間にすき間がある。発射音やガスは、当然そこから飛散してしまう。サプレッサーを取り付けても何の効果も得られない構造なのである。高いI.Q.が発揮されるのはことば遊びやクイズだけであり、銃には無頓着ということか。もっとおかしいことがある。消えるはずのない発射音や発射光が、見事にかき消されてしまう。銃社会の米国。人口の9割に相当する数の銃があるとも聞く。車と同様に、拳銃もオートマティック化が進行。ひょっとして、監督もプロデューサも俳優もリボルバーに関する知識はゼロ?
垂涎の的の普選がありながら
二人にひとりは棄てる敷島
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『清めの同人誌さ(キヨメノドウジンシサ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:勝負は三度目が確実。