まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

飛脚

元禄年間、大坂・江戸間の書類運搬には最速でも4日を要したという。幕府による継飛脚や大名飛脚でもこの体たらく。一般人が利用可能な町飛脚なら、「早便り」でも更に時間がかかって6日〜10日。4両だったというから、庶民には手が出ない。必要に迫られた場合は、費用の安い「並」を利用したのだろう。だが、「並」に日数保証はない。同じ行程を使用人に託せば、健脚で12〜13日。子連れや女性なら18日くらいを要したらしい。無理を承知で現代のR1(543キロ)に当てはめると、1日に約45キロ(543÷12=45.25)歩く計算になる。川止めの可能性を除外しても、峠越えは避けられない。上りが続き疲れが溜まっても、十里は稼がなければならない。大変なのは、40キロ歩行が一回こっきりではなかったこと。江戸までの片道で12日間、往復なら24日間続けねばならないのである。10年後に起こる、元禄赤穂事件。国元に急を知らせる飛脚や使者は、江戸から赤穂までの600キロ強に5日を要している。飛脚はともかく、使者は半死半生だったに違いない。今なら、メールを使えば瞬時。飛行機でも新幹線でも、東京・赤穂間の移動には半日あれば十分。323年前の人々には想像もつかない便利な世の中である。


   逸之城
   ビビる相手は
   上手投げ


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『夢らしき日(ユメラシキヒ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:七人のこびと。