体が弱かったトウェインは、ほとんどの時間を屋内で過ごす。屋外に出て他の子どもと遊べるようになったのは、９歳になってから。遊びたい盛りに屋内で過ごさねばならない。戸外での遊びについて「想像」をたくましくした可能性はある。『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』などを物する下地はひょっとすると、この時期の「もどかしさ」にあったのかもしれない。トウェインが１２歳となる１８４７年、幸せな幼年時代に突然終わりが来る。父親のJohnが肺炎で亡くなったからである。テキサス併合を巡り、前年に始まった米墨戦争は継続中。２年後にはカリフォルニアでゴールドラッシュが始まっている。１０歳年上の長兄オライオンが新聞を創刊しなければならなかった理由でもある。紙名は「ハンニバル・ジャーナル」。ここで印刷工や植字工見習いを続けながら、トウェインは記事を投稿するようになったという。兄のいない時を狙って記事にしたらしい。トウェインは満足な学校教育を受けていないが、植字工のレベルは一般に高い。後に名文を紡ぎ出すきっかけは、父親の死と兄の始めた仕事の両方に関係がありそうだ。
ジェットヘリ
遠ざかる姿は
糸トンボ
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『堺、有利（サカイユウリ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：高温の火山岩塊が高速で斜面を流れ下る。
