まちゃつの徒然日記

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『梁塵秘抄』(2)

平安末期に成立。後白河法皇編による今様歌謡集を紹介する2回目。書名は「梁塵を動かす」(歌う声の優れていること)に由来。「♪遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけむ、遊ぶ子どもの声きけば、我が身さへこそ動がるれ」は、巻第二雑八十六首に収録。同じ箇所には、女性がもっとも華やぐ年齢についての作品もある。800年の歳月を超え、世相と重なる。
「女の盛りなるは、十四五六歳。二十三四とか三十四五になりぬれば、紅葉の下葉に異ならず」
AKBもNMBも平均年齢は二十歳に達していないらしい。HKTに至っては14歳くらいとも聞く。残念ながら一人として顔を存じ上げないから、まちゃつにとっては公園から飛来するハシボソと同じ。遠目には同じにしか見えない。例外は、巣立ち直後の子カラスども。体つきは母親(?)と寸分変わらないが、甘えるから一目瞭然。ビルの屋上に3羽いれば、2羽は翼を垂れ下げ、羽を震わせて懇願している。「お母さん、ほら、あなたの可愛い子がここにいますよ。餌を下さい」てな感じ。もちろん、世間の人には「カーカー」「ガーガー」としか聞こえない。母親はくちばしの手入れをしながら、全く相手にしない。口中のpH濃度を計測すれば、3くらいを示すかもしれぬ。「餌は自分で取りやっ!」と口が酸っぱくなるまで繰り返しただろうから。まちゃつには、歌と踊りが子カラスの鳴き声と羽の震えにかぶさる。人となりが決まる年頃に、歌と踊りに明け暮れる生活は可哀想に思えて仕方がない。人生の冬を迎える頃まで生き残れるのは、2人か1人か、それともゼロか。若さだけが売りなら、強敵は毎年誕生してくる。(まちゃつ、説教じみてるでっ!)三十路で他界したT山は、こんな時必ず下記のように歌ったものである。
♪いのち短し恋せよ少女
朱き唇褪せぬ間に
熱き血潮の冷えぬ間に
明日の月日はないものを


   右左分からぬままに代議士と
   なって三年二期は続かず


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『お釣り欺瞞(オツリギマン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:山鉾巡行