まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

「調子に乗るな」(2)

はしゃぎまわる子どもに向かって注意する場合は、文言を変える必要がある。“Calm down!”「静まりなさい!」が相当。事件や事故に遭遇し気が動転している相手には、たとえ大人であっても真っ先にかけることばでもある。「落ち着いて!」という感じか。子どもにかけることばとしては“Don't show off.”もあるという。“show off”を辞書に当たると「見せびらかす」。ペーダ先生は“Look at me! Look at me!”の気分だとおっしゃっていた。映画は洒落た科白の宝庫。前回も登場した1962年公開の『恐怖の岬』から。ボートが多数係留されている波止場から、操縦席の位置が高いひときわ立派なモーターボートが出ていく。それを見て一人娘が両親に“When could we have a boat like that?”「あんな船がいいな…」と提案するのだが、父親役のグレゴリー・ペックは「ダメだ」とか「無理だ」とか言わない。仮定法を用いて「家の名字がロックフェラーだったらなぁ」と間接的に断ったりもしない。即座に“I'll set it in the budget program for 1980.”「1980年の予算に組み込んでおこう」と答えるのである。子どもの意向を汲んで、肯定形で返事をしたところが秀逸。もちろん、子どもに「予算」の意味など分かるはずもない。高校や大学を卒業すれば、親子でも生計は別である。たとえ18年後に実現しなかったとしても、子が親を咎めたりはしまい。まちゃつも「無理だ」とか「できない」とかではなく、これからは「2050年の予算に組み込んでおこう」と答えることにするか。(まちゃつ、むくろも骨も過ぎて煙になっとるのと違うか?)


   空移動
   出来ても名前は
   飛行せん


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ダントツ言う理容(ダントツイウリヨウ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:一太刀で真っ二つに切る。