まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

すさまじきもの

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十二段。
「不調和で、興ざめなものを、いくつか挙げてみよう。まず、まっ昼間というのに、わんわんうるさくほえる犬。川の瀬に編み連ねて氷魚(ひお)など捕る網代あじろ)は、晩秋から冬にかけての景物なのに、それがだらしなく春まで残っているのを見ると興ざめするし、紅梅の衣も同じだ。十一月から二月までの色と決まったものなのに、三月四月になってもまだ、紅梅の衣を着用している人を見ると、その無神経さがうとましくなる。また、乳飲み子が亡くなった産屋(うぶや)、火のない火桶や囲炉裏、牛に死なれた牛飼い、さらには漢学系統の博士の家系に、打ちつづき女の子ばかり生まれるのも興ざめなものである。さぞ家業を継承する秀才の男児が欲しかろうに…」
新年第2週に入っても飾ったままのクリスマス・リース、小正月後まで残されたしめ飾りも同様か。


   口開ける患者の鼻毛も目に入り


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『脱規制、信じ(ダツキセイシンジ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:農耕、牧畜。