杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』四段。
「意味は同じでいながら、耳で聞くと、別々の言葉のように思えるものを挙げてみよう。まず、もったいぶった僧侶の言葉、また、男言葉と女言葉も区別がある。賤（いや）しい身分の者たちの言葉も、上流社会の用語とは違うし、冗漫で、かならず余計な言葉を加える点に特色がみられるものだ」
少納言の時代から千年が経過。「賤しい身分の者たち」が主権者となった日本。だが、僧侶の言葉は様変わりしない。「冗漫で、かならず加わる余計な言葉」も健在。代表は、メディア。特に災害の中継で顕著。逆に「下賤の者たち」が使用する流行語には、簡略化が進行。「神ってる」神がかっている、「ググる」Googleで検索する、「マジおこ」本気で怒っている、「てへぺろ」ちょっとしたミスをした時にてへっと笑ってぺろっと舌を出す、「DQN」著しく非常識で知性を欠く人。造語の担い手は、少納言の嫌いな大衆である。
信念を持たぬ政治の「安普請」
作っちゃ壊し出たり入ったり
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『良き歯科医につく（ヨキシカイニツク）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：太陽面全体が月面に覆われる。
