まちゃつの徒然日記

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新聞記事の面白さ(8)

2011年5/12(木)16:00に始まったNHKBSのニュース番組中のこと。“Massachusetts”を「マチャチューセッツ」と読んでしまったのは、バイリンガル女性。次から次に発せられるキャスターのことばを翻訳するのであるから、訂正の暇もない。同情を禁じ得ない。ところで、日本で唯一の「高級紙」を自任するA日新聞。1992(平成4)年10/2付朝刊社会面「あいりんで労働者ら騒動」「自転車焼き私鉄止まる」と題する記事から。何か変なところはないだろうか。

1日夜、労働者の街、大阪市西成区のあいりん地区(釜ヶ崎一帯)で、日雇い労働者の生活相談をしている市立更生相談所周辺に労働者約700人が集まり、一部が建物に火を付けた紙を投げたり、自転車を燃やすなどの騒ぎになった。病弱で職のない労働者のための応急援護金の窓口を閉鎖したのが騒ぎの発端で、地区内の市道や国道の一部、近くを通る私鉄がストップした。

「一部が建物に火を付けた」まで視線が来た時、ぎょっとさせられた記憶がある。「放火までするか!」と勘違いしたからである。語順を入れ換えて「一部が火を付けた紙を建物に投げたり」とやれば、火災発生にまで至ったと読み間違えることにはならない。残念。「あの美しい煙草屋の娘」という表現がある。美人を連想した人は、裏切られるかもしれない。だって、「美しい」のは「煙草屋」かもしれないからだ。美人だということを誤解なく相手に伝えるためには、「あの煙草屋の美しい娘」とする必要があるだろう。修飾被修飾の関係も怖い。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『家見て言うよ(イエミテイウヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:表現が巧み。