まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

マウント・ホエールバック

明治の文明開化を迎えるまでは、一般に四つ足動物の肉を食してはいない日本人。だが、江戸時代にも「病人用」と称して肉屋は存在したらしい。上方落語にも「池田の猪買い(いけだのししかい)」なる作品がある。「紅葉」は鹿肉、「ぼたん」は猪肉を意味する隠語だ。店名を表す看板は、「山鯨」だった。話は変わって、本日話題のマウント・ホエールバックはオーストラリア北西部にある鉄鉱山の名。マウントは「山」、ホエールは「鯨」、バックは「背」だから、江戸時代の肉屋の看板と名前が重なっている。露天掘り故、赤茶色の大地がすり鉢状に削られている。巨大な穴は、長径5.4キロメートル、短径1.6キロメートル。南米チュキカマタ銅山に似た光景。輸出される鉱石の品位は60%以上。鉄道で270km北にあるポートヘッドランド港まで移送される。貨物列車は最長7km! ほぼ地下鉄御堂筋線梅田・天王寺間に匹敵する。のろのろ走る。踏切で出合おうものなら、しばらくは通行を諦めねばならない。鉱石はロンボク海峡を経由し中国、韓国、日本(S日鉄堺)などへやってくる。都市労働者の給料3倍(年収で1000万円弱)に社宅付きでダンプ運転手を募集しても、オーストラリア人の希望者はなかなか集まらないとも聞く。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『悲しいわっ(カナシイワッ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:北海道にある都市。