Ｄａｖｉｄ Ｊａｎｓｅｎ

「リチャード・キンブル、職業医師。正しかるべき正義も、時として盲（めしい）ることがある。彼は身に覚えのない妻殺しの罪で死刑を宣告され、護送の途中、列車事故に遭って辛くも脱走した。孤独と絶望の逃亡生活が始まる。髪の色を変え重労働に耐えながら、犯行現場から走り去った片腕の男を捜し求める。彼は逃げる。執拗なジェラード警部の追跡をかわしながら、現在を、今夜を、そして明日を生きるために」テレビドラマ『逃亡者』（米ABC１９６３年〜１９６７年）冒頭のナレーションである。吹き替えは、矢島正明。『スター・トレック』では、カーク船長の声をやっていた。『逃亡者』は、全１２０話。全米を逃げ回るため、第１幕で州名や都市名が語られる。小６のまちゃつは、州の位置を地図帳で探したものである。片腕の男と対決する最終回は、視聴率５０％を記録。米テレビ界伝説のドラマ。主演のキンブル医師を演じたのが、本日話題のデヴィッド・ジャンセン。David Harold Meyerが本名。１９３１年３／２７、ネブラスカ州ナポニー生まれ。ナポニーは、州都リンカーンから西南西へ２００ｋｍ、小さな町である。父親は銀行員、母親は元ミス・ネブラスカで女優だったという。母親からダンスや歌を習い、子役で映画に出演。１１歳の時、両親が離婚。母親と共にハリウッドに移り住む。２０歳でユニヴァーサルと契約。３２歳の時、リチャード・キンブル医師役に巡り合う。キンブルは粗末な身なりですべてに控えめ。逃亡犯故当たり前。目立たぬように行動しなければならない。だが、困っている弱者を見過ごしにしたりはしない。自分に出来る範囲で救いの手を差しのべる、紳士的で知性のあるキャラを演じ人気沸騰。１９７３年〜１９７６年は、“Harry O”邦題『追跡者』で私立探偵Harry Orwellを主演。ハリー・オーウェルは、元刑事。職務中に負傷。背骨に残った弾丸のため退職を余儀なくされた設定となっている。惜しくも１９８０年２／１３、五十路を迎える前に心臓発作のため亡くなっている。

それでは、本日のシャッフルクイズ。

『インド、荒らす（インドアラス）』

今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：捕鯨国。