まちゃつの徒然日記

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『風姿花伝』

室町時代能楽論集。著者を世阿弥と習うが、正しくは観阿弥世阿弥の共著だろう。世阿弥元清(1363?〜1443?)本人が前書きに書いている。臨終を間近にした父(観阿弥:1333〜1384)が自分を枕元に呼び、観阿弥の口述を筆記させたのだと。能における上品で華やかな舞い、演技・演奏が観客に感動を呼び起こす魅力を「花」ということばで表す。「花と、面白きと、めずらしきと、これ三つは同じ心なり」「秘すれば花、秘せずば花なるべからず」秘密にすれば花であり、秘密にしなければ花にはなれない。日本コカコーラが販売する紅茶花伝は、『風姿花伝』のもじりだろう。まちゃつは口語訳で読んだ。600年以上も昔の書物だが、本質をつく内容にははっとさせられる。一流の舞い手を育てるには、6歳から練習を始めよ。それより早くても遅くてもいけないとか。思春期には、練習させてはいけないとか。シテ(主役)が面をつける理由とか。『風姿花伝』は、室町時代から読み継がれてきている。ロングセラーだ。ベストセラーにはない内容が、時代を越えて人々の期待・関心に応え続けてきた証しであろう。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『冬が照らすわー(フユガテラスワー)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:四大文明の発祥地。