１９８４年、SカイラインＲ３０ターボに勝るとも劣らないエンジンをＭ菱が開発した。最高馬力ではやや劣るものの、トルクではＮ産を上回る性能だ。SOHCながら、普段は閉じている第２の吸気弁が中高速回転域になると開くという仕掛けに、ターボを組み合わせた２リッター４気筒G63BDASHエンジンである。街乗りでは燃料消費を抑え、パワーが必要な時には３５００回転で最大トルク２８．５ｋｇ‐ｍを発生。２０００回転でターボが効き始め、正にドッカーンと加速する感じ。３０００回転で第２の吸気弁が開くとエンジン音が変化、再びドーンと加速する。中国自動車道の上り坂が楽しくなる優れもの。現在の２リッターエンジンと比較すると、数値的には物足りなさがある。四半世紀前だからね。DASHエンジンにはターボOFFにするスイッチが無かった。それ故パワーが不必要な場合、例えば渋滞の上り坂などでは、散歩の途中で急に走り出すバカ犬状態になるという欠点があった。また、FFの宿命で頭が重かった。極めつけは、起こってはならないトランスミッションのオイル漏れだ。Ｍ菱は、真摯に対応しようとはしなかった。残ねーん。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『中華、炊けたの？（チュウカタケタノ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：男性俳優でドラマ、映画に多数出演。
