まちゃつの徒然日記

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五条内裏には

吉田兼好著『徒然草』二百三十段から。
「五条の内裏には、化け物が棲んでいた。藤大納言殿のお話しでは、殿上人たちが黒戸(内裏の清涼殿の北、北廊の西に位置する細長い部屋。煙で煤けて黒くなっていたことに由来)で碁をうっていたときに、御簾を持ち上げて見る者がある。『誰だ』と振り向いてみると、狐が人のようにかしこまって中を覗いている。『あれッ、狐だ』とわッと騒がれ、狐は慌てて逃げてしまった。化け方の未熟な狐が、化けそこねたのであろう」
覗いていたのは、人三化七か。当時の暗さは、今日とは比較にならない。新月であれば、鼻をつままれても分からぬ闇が広がっている。教養ある人物が化け物の存在を信じていたとしても、批判はできないだろう。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『面会、自白(メンカイジハク)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:美しい花は、すぐにしぼむ。