吉田兼好著『徒然草』二百三十五段から。
「あるじがいる家には、何の関係もない人が勝手に入ってくることはない。あるじがいない家には、通行人がむやみに入り、キツネやフクロウといったようなものも、人の気配に妨げられないから、得意気に入って棲み、木の妖霊などという異様な形のものも現れるのである。ところで、鏡にはそのもの本来の色や形がない。全ての影像がやってきて映る。もし本来の色や形が鏡にあるとしたら、外物の影像は映らないであろうのに。空間には万物が入る。我々の心に色々な思いが次々と勝手気ままに来て浮かぶのも、心というものに実体が無いからであろうか。もし、心にあるじがいるとすれば、胸の中にたくさんのことが入ってくることも無いであろうのに」
意識に占めるメディアの割合は、如何ほどか？ メディアは「通行人」か、「キツネやフクロウ」か、それとも「木の妖霊」か？
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『どん、ご談合（ドンゴダンゴウ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：以ての外。
