隊長のお供をして近所のスーパーLに出かけたときのこと。月曜日の昼下がりということもあり、客は少なめ。店内は閑散としている。隊長は鮮魚コーナーで品定め。少し離れて待っていると、３０前後と思しき若夫婦が入店。男性がベビーカーを押している。それとなく見ていると、かた焼きそばの並ぶケース前で女性が立ち止まる。１パックを手に取り、旦那を見上げながら買い物カゴに入れた。餡掛けのかた焼きそばは、隊長も好み。麺のパリパリ感と餡掛けのとろみとのコンビネーションが、えも言われぬほどに旨いのだという。が、ぼそっとした声が、背高のっぽからこぼれるのはその直後。ただ一言
「高い」
とコメント。手ずからケースに戻してしまった。４食入りの３５８円を高価と捉える向きが多いとは思えない。ひょっとしてボーナスも給与もカットが続くS社員か？ それとも失業中？ これからも続くであろう結婚生活。たれ込める暗雲を見たように思い、お嫁さんがちょっと気の毒になった次第である。
「公」叩き勢力伸ばすポピュリズム
列車に投石比律賓に似る
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『町が駆ける（マチガカケル）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：相手に譲る方が、結局は勝つ。
