まちゃつの徒然日記

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過ぎにし方恋しきもの(2)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』三十段。
「また、身にしみて思い思われもした人の文殻(ふみがら:すでに読み終えた古い手紙)を、退屈まぎれに手箱の整理など始めた雨ふりの日、見つけ出したりするのも哀れふかい。去年使った夏扇を、季節ちがいのまま、目にするのさえ感懐をおぼえる。それと、月が隈なく照り輝く夜…。これもしみじみ過ぎた昔を思い出させるものだ」
アルバムに収められたまま変色した写真、ビデオテープ、DVDや書籍などが今なら該当するか。満月の夜とあるのは、『竹取物語』の影響かも。遅くとも10世紀初めの成立故、現代では未詳のままとなっている著者を少納言が知っていた可能性もある。月が皓々と照るなにわの夜には、交通事故が普段より多いという。


   閉じた門たまには開け都市の寺


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『偽り家族、合点(イツワリカゾクガテン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:将棋界で流行。