まちゃつの徒然日記

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心ときめきするもの(2)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十九段。
「上等の薫物(たきもの)をたっぷりとくゆらせて、たった一人横になっているのも贅沢な気分だが、さっぱりと髪を洗い、入念に化粧して、香料の染みた着物に身を包むのもこころよい。とりたてて見る人などいない場合でも、満ちたりたよい気持ちが味わえる。男の訪れを待ちわびている夜は、戸をたたく雨の音、吹き揺るがす風の音にさえ心がときめく」
薫物:種々の香をあわせてつくった練香(ねりこう)。沈香(じんこう)、丁子(ちょうじ)、甲香(こうこう)などを原料に、甘蔓(あまづら)、純米酒、梅酢、煤などをつなぎに用いる。1センチ弱の丸薬状にした後、壺に入れて1年寝かせたもの。梅花(ばいか)、荷葉(かよう)、菊花(きっか)などが知られる。


   生きぬよう死なぬようにの農政で
   細る水田品薄バター


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『潮の満ち(シオノミチ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:志賀直哉の旧居。