杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十二段。
「さらに言うと、婿取りして四、五年にもなるのに、まだ赤子が生まれない家―。これも興ざめのするものだ。成人した倅(せがれ)や娘が大勢いて、順当にいけばもう孫が這い回っていてもよいような老いた親どもが、どういうつもりかまっ昼間から同衾しているのなど、はた目にも恥ずかしく興ざめなものである。子供のころ、私あたりも実感したが、元気よく立ち働いてくれるはずの親が、ただの昼寝をしていてもどことなく心細く、『もしや体の具合でも悪いのでは?』と気遣われれて、頼りない気持ちにさせられるものだ」
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それでは、本日のシャッフルクイズ。
『湯文字に負う鉢(ユモジニオウハチ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:年頃にはそれなりに美しい。