まちゃつの徒然日記

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幕末の一両

青木直己著『下級武士の食日記』NHK出版から。
「彼の江戸詰手当は年三十九両、支出は二十三両弱、約四割を節約しています。他に米が現物支給されており、食べた残りの米を売って二両弱を得ています。節約に努めつつも余裕を感じさせる伴四郎の生活は、こうした江戸勤務の特別手当によっていたのです。ただし、幕末の江戸は大変な物価高、それを嫌って勤番を渋る者さえいましたので、やはり伴四郎はやりくり上手なのでしょう」
1861年当時の一両(6680文)を現在の価値に置き換えると、いくらになるか? 目安となるものを何にするかによって変動する、というのが日銀の答え。そば(16文)を基準にすると、約418杯分に相当。20万円見当になるが、立ち食いのかけそば(240円)で換算すれば、10万円に半減する。米なら6万円、大工の賃金なら32万円といったところ。年収の見積もりは、その39倍。最低が234万円で、最高が1248万円になる。三十石や二十五石取りの下役故、正解は中間辺りにあるのだろう。


   うらを見せおもてを見せて散るもみじ
                  良寛


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『面倒、大罪(メンドウタイザイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:騒ぎばかり大きい前触れ。