まちゃつの徒然日記

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すさまじきもの(14)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十二段。
「また、出産祝いや旅立ちの祝いが知人から贈られてきたとき、それを持参した使いの者に祝儀をやらないのもどうかと思う。五月五日の病魔除けの薬玉(くすだま)、あるいは正月初めの卯の日に息災を念じて贈り合う卯槌(うづち)など、形式だけのはかない習慣ではあるけれど、やはり届けにきた使いには、祝儀を与えるのが常識というものだろう。予期していない相手からチップなどいただくと、下々の者は意外なほど喜ぶし、あべこべに、『今日はきっと頂戴できるぞ』と心をときめかして伺った屋敷から、なにひとつ禄物(ろくもつ)を授けられなかったら、どんなに情けなくおもうことか」
前段と異なり、このパラグラフでは下情に充分通じている様子が窺われる。


   浮世絵も旅行も寿司もピザさえも
   懐痛めず遣い放題


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ひとりの水屋良し(ヒトリノミズヤヨシ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:老人に不似合いな危ういことをする。