牧ノ戸峠を下り始め難所の葛折りを抜けた頃、前を行くCX-3が急ブレーキ。突然２０キロほどに速度を落とす。濃霧に突っ込んだ瞬間であり、緊張を強いられるドライブの始まり。通常なら２０分のところを１時間かけてカメの如く進むことになる。ブレーキ操作のショックで大先生がお目覚め。寝ぼけ眼で発したのが「何、これッ！ 前ちゃんと見えてる？」なんとか見えている旨を返答しながら、フォグライトをON。点灯したつもりでいるのだが、実際には点いていない。（間抜け！）無灯火に気付くのは、２０キロ走って大観峰駐車場に到着してから。故障ではなく、オートライトに設定していたのが理由。普段はマニュアル操作なのに、大先生が運転する場合に備えて自動化していたのが仇となった格好。照度センサーに「点灯するほど暗くないでェ」と言われてしまった。前車の明るい赤色が霧にとけ込み、僅かに光るテイルランプを追う。ナビの声「熊本県に入りました」が入る直前であり、標高は１１００メートル。金剛山の頂上ほどもある。晴れなら阿蘇の五岳が望める地点だが、周囲は真っ白。路肩にスペースがあっても全く見えない。下手に止めて追突されるのも怖い。真っ直ぐなら破線、カーブなら実線に変わるセンターラインを頼りに時速２，３０キロで「長崎君」についていく。助手席の大先生も前のめりになって前方を凝視。
片田舎いじめのマイナス金利かな
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『利の一部得る（リノイチブエル）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：原発事故。
