杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十二段。
「災難除けの方違(かたたが)えで出かけた家が、そっけなく、なんのもてなしもしてくれないのは興ざめだし、ましてそれが、半分は娯楽的要素を兼ねた節分の方違えだと、なお、がっかりさせられる。相応の饗応にあずかれるものと期待して行った場合はなおさらだ」
方違え:他出する時、天一神(なかがみ)のいるという方角に当たる場合はこれを避けて、前夜、吉方(えほう)の家に一泊して方角をかえて行くこと。
あわよくば饗応にあずかりたい、と思う少納言。落語「猫の忠信」を連想。美人のお師匠さんのところへ義太夫の稽古に出かける「あわよか連」とさほど違わない。
たが締める
役をなくして招く事故
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『のろまなベアか?(ノロマナベアカ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:留学僧。