まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

世には心得ぬ事の(2)

永井路子氏による現代語訳で味わう『徒然草』。百七十五段後半の続き。
「また、心安いという相手ではなくて、日頃はかしこまって応対していた貴人が、御簾(みす)の中から、果物やお酒などを、いかにも上品に出してくださるのはけっこうなものだ。冬寒いところで火でものをあたためながら、気心知れた連中が集まってたくさん飲むのもおもしろい。また旅の仮の宿や野山で、『何か肴があればいいんだが』などといいながら、芝の上で飲むというのも風流だ。また、酒をしいられて、ひどく迷惑がっている人が、しかたなしに少し飲むというのも、なかなかいいものだ。身分の高い、教養のある人が、特別に、『もうひとついかが? あまり杯の中が減っていないようだけれど』などとおっしゃってくださるのはうれしい。こちらが近づきになりたいと思っている人が、酒好きで、飲むうちにすっかりうちとけてしまうというのも、またうれしい」
左党を快く思わない兼好法師も、酒の利点は理解していたようである。因みに「左党」は、「酒好き」の隠語。木材を加工する際に左手に持つ鑿(のみ)が、「飲み」に通じることから使われ始めたらしい。


   安本丹揃ってコストを鑑みず
   フェラーリ欲しがる子どもに同じ


それでは、本日のシャッフルクイズ。


晦日、蹴鞠(ミソカケマリ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:髭を当たると、できるかぶれ。