杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二十五段。
「また、これといって取り柄のない平凡な人間が、にこにこ顔でのさばり出て、さかんにしゃべり散らすのも笑止せんばんである。火桶や囲炉裏に手をかざし、打ち返し打ち返し焙ったり皺をのばしたりする者も見苦しい。若者はそんなことはしない。年寄りじみたみっともない人が、えてして火桶の縁に足まで乗せて、ぺちゃくちゃ話しながら、その足をこすり合わせたりするのだ。元来、この手の無作法者にかぎって人の家に来たさい、扇で座り場所の塵を掃き払うような失礼を演じる。そのくせ、その座り場所に落ちついてはいず、あちらこちら移動して歩き、狩衣の前側の垂れを、膝の上にまくり上げて汚すまいとするような憎らしい配慮を怠らない。こういう無礼は、身分の軽い者の専売かと思いきや、式部の大夫だ駿河の前司(前任の国司)だなどと呼ばれている人さえ、けっこうしてのけるのだからあきれてしまう」
今時の「にくきもの」。比例区で当選しておきながら、任期途中で離党する議員。辞職が筋だろう。
すき間なく寄り添う様はドジョウ並み
戸建てと呼べども都市型三階
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『メモしごく(メモシゴク)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:味付け飯。