注目の長屋門(長屋の中ほどに設けた門)は、敷地北側の旧西国街道に面して建つ。白壁に腰の部分だけが板張り。門を含めて東側の棟が、西側より一段低くなっている。接合部がどちらも切妻で、東西両端は入母屋という一風変わった屋根となっているのはそのためか。自刃したと伝わるのは、長屋門西隣の八畳間。中央に三平の位牌及び人形が安置されている。士分だったとはいえ、十三両三人扶持と少禄。扶持(ふち)は、現金の外に下級武士に支給されたもの。一日当たり男性5合、女性3合が一人扶持に相当したという。長屋は質素を極め、並みの商家のそれにも及ばない。粗末な長屋が300年以上もその姿を留めるのは、大切にして援助を惜しまなかった人々がいた証しだろう。土塀の一部も現存している。
ナラ芽吹き
緑の日傘や
臨南寺
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『和尚さん覆う(オショウサンオオウ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:巨大両生類。