まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

うちとくまじきもの(6)

杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百八十六段の6回目。
「ところで、海だけでも薄気味悪いのに、そこに潜って仕事をするのだから、海女という職業にはつくづく同情を禁じ得ない。腰に結びつけた縄が万一切れでもしたらどうなるか。男がするならまだしもだが、女が受け持つ仕事なのだから、なみたいていのつらさではあるまい。どういうわけか男は船上に残って、鼻唄まじりに楮(こうぞ)の皮で綯(な)った縄をあやつっている。妻にしろ娘にしろ、かよわい女に危険な仕事をさせて、うしろめたくはないのだろうか。浮かびあがるとき、女はこの縄を引いて合図するのだという。さすがに男はあわてふためいて、そのつど手早く縄を繰る。当然な話である。縄に引かれて、まもなく水中から浮上してきた海女が、船端につかまって大きく息をつく様子は、よそ目に見てさえ涙ぐましい。それにつけても、女に危険な重労働を強い、のんきに船上で縄だけつかんでいる男どもの憎らしさ…。横着者とは彼らのことだろう」
少納言が憤慨する気持ちは良く分かる。小学生の頃は、同じように感じていた。ところで、女性の方が男性より多く持っているものがある。頭髪ではなく、本日の話題は皮下脂肪。通常3倍はあるとか。医師の話だから、間違いない。つまり、体内に天然のウエットスーツを着た状態とも言える。漁師たちは経験で知っていたのであろう。水中で腕力を必要としない作業であれば、女性の方が生存率で勝ることを。


   「ハエ」や「トラ」
   生む世の仕組みぞ
   叩くべき


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『停電愉快(テイデンユカイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:所有権を巡り、周辺国が争うことも。